Shinwa Auction株式会社は、去る3月30日に羽田空港第1ターミナルのギャラクシーホールにて特別オークション United Asian Auctioneers「Shinwa Auction × LARASATI Auctioneers × iART auction × KUANGSHI ×A|A|A|A× ISE COLLECTION」を開催しました。

本オークションは、United Asian Auctioneersのアライアンスの枠組みのもと、Shinwa Auction株式会社の主導により、国内外複数のオークションハウスが参画して開催。United Asian Auctioneers とは、Shinwa Wise Holdings 株式会社（旧シンワアートオークション株式会社）（日本）、LARASATIAuctioneers（インドネシア・シンガポール）、Kingsley（台湾）、KAuction（韓国）、Asian Art Auction Alliance（香港）が、2010年より展開している国際的なオークションアライアンスのこと。アライアンスよる保税アートオークションとしては、日本初の取り組みとなりました。

目玉作品として、アンディ・ウォーホルや草間彌生、山口⻑男など国内外の近代美術・戦後美術・コンテンポラリーアートの他、日本のグラフィックアート界のレジェンド、河口洋一郎氏による1990年のCGがNFTアート作品となって出品。一部のロットは羽田空港内の保税蔵置場を活用して展示・出品されました。

保税蔵置場とは、関税法に規定する保税地域の一種。保税地域では外国貨物の積卸し、運搬、蔵置などの行為をすることが可能です。この保税蔵置場を活用することで、関税等の納税を留保した状態で海外からの出品が可能となり、より多くの取り引きが期待できるため、日本のアート市場を盛り上げに貢献すると見られています。

保税蔵置場を活用したことで、輸入せずに海外への積戻しを予定している落札者にとっては、日本で関税等がかからず海外の作品を手に入れることができ（国内に輸入する場合は関税等がかかります）、主催者にとっては、従来作品ごとに輸入通関時に課税されていたため出品数が限定的だったものが、保税蔵置場を活用することで、先にも述べた通り、関税等の納税を留保した状態で海外からのオークション出品が可能となるため、より多くの作品をオークションに集めやすいといったメリットがあります。
羽田空港にとっては、ターミナルの既存アセット（スペース）及びノウハウ（保税管理等）を活用した事業領域の拡大が見込めるそう。空港の持つ利便性にこのような機能を加えることで、今後も日本のアート市場のさらなる拡大・活性化に貢献するとともに、羽田空港の新たな価値創造および収益の多元化を図ることで、さらなる企業価値向上につなげられればと考えているといいます。

本オークションの注目ロットであるアンディ・ウォーホルの「Silver Liz」は23億円で落札され、国内オークション最高落札価額記録を更新しました。

本オークションの落札価額合計は、31億4572万円、落札率は82.01%でした。会場での直接参加のほか、オンラインや電話での入札も受け付けられ、大変盛り上がりをみせた本オークション、次回への期待値が高まります。

https://www.shinwa-auction.com/20220330haneda/