アートとビジネスの融合イベントが実現。ARTLOGUE Meetup スタート

アートとビジネスの融合イベントが実現。ARTLOGUE Meetup スタート

2018年9月18日、大阪イノベーションハブ(OIH)で ARTLOGUE Meetup #01「緊急開催! アルスエレクトロニカ 2018 報告会」を開催しました。

登壇者は野々下裕子さん(ITジャーナリスト)と宮内俊樹さん(ヤフー株式会社メディアカンパニー)。

野々下裕子さん(ITジャーナリスト)と宮内俊樹さん(ヤフー株式会社メディアカンパニー)

野々下裕子さん(ITジャーナリスト)と宮内俊樹さん(ヤフー株式会社メディアカンパニー)


アルスエレクトロニカ報告会本編の前にはライトニングトーク「ZENZA LT」の時間を設けて、高橋徹さん(株式会社Stroly 取締役会長 共同CEO)と三浦望さん(Red Dot Drone PTE. LTD. co-founder、エンジニア)にLTをしてもらいました。

参加者はアーティスト、キュレーターのみならず、アントレプレナー、ビジネスパーソン、ジャーナリスト、大学教員など多彩な顔ぶれでした。

ほんの30名程度のイベントながら、このイベントはARTLOGUEにとっても、(大げさかもしれませんが)日本のアート業界にとっても大きな一歩になると思っています。

なぜなら、大阪イノベーションハブは大阪市 経済戦略局が設置し、(公財)大阪市都市型産業振興センターが運営しており、基本的にはビジネス要素のないイベントは行われません。

これまでも何度かアート系のイベントを行いたいと提案しながらも、ビジネスに関連がないことは出来ないと実現しませんでした。


現在の日本でアート業界とビジネスパーソンとの間には知識、コミュニティなど大きな溝があります。
スタートアップやビジネス界隈などで登壇する際にはいつもマルセル・デュシャンの《泉》を見せて、オーディエンスに知っているかどうか聞くのですが、知っているのは大体5%以下。アート業界の人と話していても「VC?」「ビジネスモデル?」「資本政策?」「バリエーション?」という状況です。

一方海外では、2017年にシリーズDで$50M(約56億円)調達したオンラインアートサイト Artsy に対して、世界一のギャラリスト ラリー・ガゴシアンのようなアート業界人はもちろんのこと、エリック・シュミット(Googleの元CEO)ジャック・ドーシー(Twitter 創業者)、リッチ・バートン(エクスペディア 創業者)など多くの起業成功者達が出資しており、このことからも、アート業界とビジネスパーソンとの距離の近さを感じます。

この様な状況を踏まえると、芸術祭 アルスエレクトロニカの報告会という、大阪イノベーションハブでは恐らく初のアート系イベントが実施出来たことは、大きな変化です。また、アートイベントの中で資金調達を達成しているレベルのスタートアップがピッチをしたのは日本において初めてのことではないでしょうか。少なくとも僕は知りません。

大阪イノベーションハブではARTLOGUE は「ミライノピッチ」でグローバルイノベーション賞を受賞し、「OIHシードアクセラレーションプログラム」に採択される等の機会に恵まれました。何度もビジネスパーソンの前で登壇し、理解を得たいとアウトプットしてきた取り組みが実を結んできたのかもしれないという思いがあります。

2010年からアートベンチャーを標榜し、これまでアートシンキング、アーツトエコノミクスを提唱してきた身として、こうした変化は感慨深いものがあります。


ARTLOGUEは今後も、大阪、東京を中心に Meetup イベントを開催していきます。

アートとビジネスを越境するようなイベントを一緒に行いたいという方はお気軽にお声がけください。

 

https://www.artlogue.org/writer/

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