無料で美術鑑賞!?案外あった美術館の無料開放日:アートをおしきせ 20180511

無料で美術鑑賞!?案外あった美術館の無料開放日:アートをおしきせ 20180511
毎週金曜午後4時~午後8時の入館料が無料になるニューヨーク近代美術館(MoMA)の「ユニクロ・フリー・フライデー・ナイト」。美術館の無料開放は、日本も例外ではありません!

 

5月11日付の読売新聞で「中山道広重美術館、「金曜無料」で手応え」の記事を読みました。

岐阜県恵那市の中山道広重美術館が、金曜日の入館料が無料となる「フリーフライデー」を導入し、入館者数が増加したことが取り上げられていました。

「フリーフライデー」というと、ユニクロがスポンサーになって実施しているニューヨーク近代美術館(MoMA)の「ユニクロ・フリー・フライデー・ナイト」を思い出しましたが、中山道広重美術館の取り組みはここから着想を得たものだそう。ちなみにユニクロはMoMAとパートナーシップを結んで所蔵の現代アート作品をモチーフにした商品を販売しています。無料開放といい、アート作品を取り入れたファストファッションといい、肩の力を抜いてアートと親しめる試みですね。

話がそれてしまいましたが、中山道広重美術館では無料の日が結果として呼び水となり、有料の日も含めて入館者数が全体的に増えたとのこと。

他館ではありますが、年度末、大阪の国立国際美術館が鑑賞無料と聞き、「開館40周年記念展 トラベラー:まだ見ぬ地を踏むために」をみにいった時、普段あまり美術館に来慣れていないのかな?と感じる人をチラホラみかけました。その日の鑑賞体験が、次の鑑賞に結びつくかどうかは分かりませんが、美術館に来る習慣のない人に一歩を踏み出させたのだとしたら、無料の効果はあなどれません。

普段あまり無料鑑賞日を意識していないこともあり、年にどれぐらいあるものなのか国立国際美術館の公式サイトをみてみると…ほぼ月一のペースで設けられていて驚きました。

国立国際美術館の例もしかり、美術館を無料で楽しめる日は、全国的に一年を通してコンスタントにあるのかもしれませんね。

「文化の日」(毎年11月3日)は、その名にふさわしく美術館、博物館等、全国の文化施設が多数無料開放されますが、各地域には、その他にも美術鑑賞にオトクな期間があるようです。例えば「関西文化の日」。福井から鳥取、徳島までを含む関西一円で実施されている試みで、11月の第3土曜、第3日曜を中心に、美術館等文化施設での無料鑑賞が可能です(原則常設展のみ、実際の実施日や無料鑑賞が可能な施設の詳細については、公式サイトを要確認※参考までに昨年の公式サイトはこちら)。関西在住ながら実は「関西文化の日」を知りませんでした…。

無料(ただ)程こわいものはないといいますが、無料だからこそ気兼ねがない場合もあることも確か。せっかくある無料鑑賞日にのっかって気軽にアートを楽しんでみてはいかがでしょうか。

直近だと狙い目は「国際博物館の日」に定められた5月18日は、その日も含めた前後の期間で、文化イベントが実施されたり、文化施設がお得に楽しめることが多いです。お近くの、あるいは気になっている美術館のサイトを調べたら、面白いイベントがあるかもしれませんよ。

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