「名和晃平ーSCULPTURE GARDEN」 CURATORS TV

「名和晃平ーSCULPTURE GARDEN」 CURATORS TV

「名和晃平ーSCULPTURE GARDEN」のギャラリートーク

スピーカー

前野耕一

会場

鹿児島県霧島アートの森

会期

2013/11/01~12/23

展示について

先鋭的な彫刻・空間表現を展開する名和晃平(1975年 大阪生まれ)の美術館で行う2年ぶりの大規模な個展を開催します。名和は、ビーズやプリズムシート、発泡ポリウレタン、シリコーンオイルなど流動的な素材・メディアを情報化社会における感覚や思考のメタファーとして扱い、デジタルとアナログの間で揺れ動く身体と知覚のリアリティを表現しています。名和は、私たちが彫刻を前にしたときに、「ものの表皮」を感性と物質をつなぐインターフェースとして対象をリアルに感知・認知していることに注目し、彫刻を成り立たせている概念を一度解体して、素材の持つ物質性や感覚に訴える質感を私たちの目の前にひらいて見せます。彼は、世界を構成する最小単位であり、感情や感覚が入り込む余地のない単位までイメージを解体することを目指してたどり着いた「細胞、小部屋」などの意味がある「Cell(セル)」という概念をもとに、様々なマテリアルを活用した新しい視覚体験を生み出す作品を発表し続けています。本展は、「SCULPTURE GARDEN(スカルプチャー ガーデン)」をタイトルに、絵具の自重のみで描き出すペインティング"Direction"、三次元モデリング技術を用いて生み出された"Trans"シリーズや動植物をモチーフとした有機的なフォルムの彫刻作品"Flora"をはじめとして、領域を広げながら展開を続ける作品群を、霧島アートの森の展示室を一体的に使った展示となります。自然豊かな霧島の地で、名和晃平がつくり出す森(空間)の中を彷徨い、新しい彫刻の世界を御体感ください。

アーティストについて

名和 晃平 (なわ・こうへい)1975年生まれ。 彫刻家、京都造形芸術大学准教授。独自の「Cell」という概念を機軸に、多様な表現を展開する。2009年より京都・伏見区に創作のためのプラットフォーム「SANDWICH」を立ち上げ、携わるプロジェクトは多岐にわたる。2011年に東京都現代美術館で個展を開催。2013年には瀬戸内国際芸術祭やあいちトリエンナーレへ参加。同年11月、霧島アートの森にて個展を開催。また、韓国・チョナン市に巨大な屋外彫刻“Manifold”を設置するなど、国内外で精力的に活動する。

スピーカーについて

前野耕一(まえのこういち)鹿児島県霧島アートの森(学芸課長)1969年鹿児島県生まれ。1992年佐賀大学を卒業。 大学卒業後、19年間鹿児島県内の中学校で教諭として美術教育に取り組む。2011年より鹿児島県霧島アートの森に勤務。2011年「高嶺 格 とおくてよくみえない」、2012年「椿昇展"PREHISTORIC_PH" 」、2013年「名和晃平—SCULPTURE GARDEN」の企画展を担当。

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