超リアリズム。SNS上に街角のリアルを描き出す雪下まゆの個展「CHANGE ME」開催!

『CHANGE ME』 Mayu Yukishita Solo Exhibition JOINT ART BOX curated by YASUMASA YONEHARA

朝日新聞夕刊に掲載の、朝井リョウさんの連載小説《スター》の挿絵やクリープハイプのトレーラー映像、東京モード学園2019年版2019年度テレビCMのイラストで知られる画家・イラストレーターの雪下まゆさん。SNS上に街角のリアルを描写して5年。満を持しての個展が原宿のJOINT GALLERYで開催されます。

一見日常の瞬間を切り取ったスナップショットのよう。写実的なのにラフな筆致で描き出された少年、少女、若者たちはポップなのにどこか気だるげ。思わず目を奪われる作品は必見です。



■個展開催に向けて

インターネットで絵を発表してから5年ほど経った。
日常からインスピレーションを得ていることに変わりはないものの、描く対象は自らの内面から自らを取り巻く外面へと変化した。
感情的な視点にプライオリティを置いて制作活動に取り組む自分を、一歩引いてコントロール出来るようになったのは、
環境、そして思考回路の変化という側面が大きい。
自分がどのような気持ちで空間を眺めていたのかを記録する為カメラを持ち歩く。
その場の色や匂いを追憶するように絵を描く自分がいることに、ふとした瞬間気付かされる。
雪下まゆ

 

■キュレーター 米原康正 によるコメント

1960年代後半。アメリカのローバートベクトルやチャッククロースというアーティストたちから始まったスーパーリアリズムという手法の登場は、
1970年、全世界的に革命を叫ぶ若者たちの権力闘争の敗北と時代を同じくする。熱くなりすぎた時代への反動からか、
そこに描き込まれるものたちから徹底的に感情的な部分が排除された。「ただそこに彼らはいる」。
アートは作家の意思とは無関係に、時代の写鏡である。そこから60年。今の世界は、混沌である。今までのどんな時代より、僕らの未来が見えにくい。
そんな時代に必要なもの。「僕らはここにいる」。雪下まゆの作品からは、モデルたちの日常の会話まで聞こえてくる。失ってしまった感情がここにある。
そんな彼女の作品たちを僕は超リアリズムと名付けた。スーパーではなく超。
現実を超えて、良いか、悪いかわかんない自分たちの未来を僕らはこの作品たちから感じることができる



 
■開催概要
「CHANGE ME」
Mayu Yukishita Solo Exhibition
JOINT ART BOX curated by YASUMASA YONEHARA
会 期:1月17日(金)~1月25日(土)
会 場:JOINT GALLERY HARAJUKU(渋谷区神宮前3-25-18 THE SHARE 104)
時 間:11:00~20:00
*最終日19:00まで
休 廊:会期中無休
料 金:無料

■関連イベント
◯RECEPTION PARTY
日 時:1月17日(金)18:00~22:00

 

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