ARTLOGUE 編集部 ARTLOGUE 編集部 更新日: 2018.07.29
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概要
2012年11月、東京都青梅市に「国立奥多摩美術館」開館。同時に、国立奥多摩美術館館長には佐塚真啓が就任。第1回展覧会「国立奥多摩美術館 開館記念展示 青梅ゆかりの名宝展」を開催。参加作家は太田遼、河口遥、永畑智大、二藤建人、原田賢幸、山本篤、和田昌宏。初回となる展覧会に招集した大半は自主スペース運営を経験した作家を集った。作品発表の場や機会を「美術」との新たなクロスポイントを見出す取り組みの展覧会を開催した。「新たな」としたのは、本展のキュレーションを例に取れば、コンセプトなど鑑賞者の視度補正をする明確な言葉を示さない。言葉により特定の入り口や導入を示すことは「これは美術です」という口上や断定であり、鑑賞者が会場を訪れる前に取り交わされる密約である。その密かさはある種、傲慢に満ちた「お約束」と言える。つまり、「美術」と既に見なされたものを箱に収め、整え見せることから離れ、「美術である」という確定条件を保証せずに見る体験は『これは美術だろうか、そして今私は美術の鑑賞体験をしているのだろうか』という疑問・疑惑へと導く。それは日常と非日常のスリット(裂け目、境界)を企画側が設け提供しないことへとつながる。
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