ARTLOGUE 編集部

ARTLOGUE 編集部

イベントを読み込み中

« すべてのイベント

春季特別展 「猿楽と 面 ―大和・近江 および 白山の周辺から ―」

3月10日 @ 10:00 - 6月3日 @ 17:00

旧金剛宗家伝来 翁(白式尉) 〔重要文化財〕 室町時代 東京都・三井記念美術館蔵 展示:4/10~5/6
旧金剛宗家伝来 翁(白式尉) 〔重要文化財〕 室町時代 東京都・三井記念美術館蔵 展示:4/10~5/6

 

猿楽(さるがく)とは、古くは「さるごう、さるがう」とも読まれ、能と狂言で構成される現在の能楽(※1)のかつての呼び名です。猿楽の起源は、通説では大陸伝来の散楽(さんがく)に由来し、日本古来の芸能と融合しながら芸術的完成度の高い歌舞劇へと進化して、今に至ったとされています。

平安後期に書かれた藤原明衡(あきひら)(989-1066)の著作『新猿楽記』には、奇術、曲芸、歌や舞、人形劇、滑稽な物まね芸を伴う寸劇など、多種多様の演目が紹介され、当時の人気ぶりが伝えられています。やがて田楽(でんがく)、傀儡(くぐつ)、猿楽などそれぞれが職業化していき、有力な猿楽師は大社寺に所属して座を形成し、祭礼や法会の儀式の一部や余興を担っていくようになりました。

田楽を含めた多くの座が人気を競い合い、また影響しあう中で、室町時代初期から足利将軍家や大社寺の庇護のもと、猿楽は隆盛を迎えました。観阿弥(かんあみ)(1333-1384)は、大和猿楽の伝統である物まね芸(人の感情や行動を模す芸)に、当時流行の田楽や曲舞(くせまい)の諸要素を採り入れて人気を博しました。その子世阿弥(ぜあみ)(1363?-1443)は、鑑賞者に上流貴族層を想定し、古典や戦記物に範をとり、洗練された夢幻(むげん)能(のう)(シテが超自然的な神、霊、精など)や、現在能(げんざいのう)(シテが実在した人物)を確立させ、歌舞劇としての能を大成させました。

本展覧会は、興福寺や春日大社などに猿楽を奉仕した大和四座(※2)の本拠地大和、世阿弥の『風姿花伝』や『申楽談義』に大和猿楽に並ぶ勢力として登場し、延暦寺や日吉大社などに猿楽を奉仕した近江、そして霊峰白山の参拝口である加賀馬場、越前馬場、美濃馬場の祭礼に使われた面(おもて)などを幅広く展観します。

平安後期から鎌倉時代の古面に始まり、南北朝から室町、安土桃山時代の大成期にわたる350点(うち重要文化財80点)の「面(おもて)」を通して、主に彫刻史の観点から、文化芸能史、文学史の側面も絡めて、中世の人々が熱狂した猿楽の世界を紐解いていきます。

※ 会期中展示替えあり
※1 明治 14 年(1881)の能楽社の設立以来、能楽の呼称が一般化した。
※2 大和四座:結崎 (ゆ う ざ き) 座(観阿弥、世阿弥を輩出・後の観世流)、円満井( え ん ま い) 座(後の金春流)、
坂戸( さ か ど) 座(後の金剛流)、外山 (と び )座(後の宝生流)

 

[MIHO MUSEUM ホームページより]

 

展覧会概要

---------------------------------------------------------------------------------------------
会期:2018年3月10日(土) - 2018年6月3日(日)
時間:10:00~17:00 (入館は16:00まで)
休館:毎月曜日
   ※4 月30 日(月・振休) は開館、5 月 1 日(火)は休館
料金:一般1100円、高・大生800円、小・中学生300円
   ※20 名以上の団体は各200 円割引
会場:MIHO MUSEUM 北館

 

イベント & プログラム

---------------------------------------------------------------------------------------------

◆ 展覧会関連イベント◆

① 講演会「面のおもしろさ」

講師:伊東 史朗
(和歌山県立博物館館長、MIHO MUSEUM 研究顧問、京都国立博物館名誉館員)
本展覧会の監修者。仏像、神像を始めとする日本彫刻史の泰斗が、「面」を通して中
世の猿楽の様相を紐解きます。
●日時:4 月 22 日(日)13:30~15:00 ●会場:南レクチャーホール
●予約不要:当日美術館棟受付にて整理券配布 ●参加無料(入館料要)●定員:100名

② シンポジウム「猿楽と面の進展―各地に残る面から」

コーディネーター: 高梨 純次 (公益財団法人 秀明文化財団参事)
※パネリストは、各地の研究者を数名予定
●日時:5 月 13 日(日)13:30~15:30 ●会場:南レクチャーホール
●予約不要:当日美術館棟受付にて整理券配布●参加無料(入館料要)

③ ギャラリートーク「学芸員による特別展解説ツアー」

担当;桑原 康郎(MIHO MUSEUM 学芸員)
開催日:3 月 24 日(土)、4 月 28 日(土)、5 月 19 日(土)、※6 月 2 日(土)
時間:13:00 より約 1 時間 ※6 月 2 日のみ 14:00 より
●美術館棟エントランス集合にて展示解説ツアー●参加無料(入館料要)●定員:100名

 

◆子ども向けプログラム「子どものアトリエ」◆

「古代アッシリアのレリーフ」 3 月 25 日(日)、5 月 20 日(日)
  「ローマのモザイク」4 月 8 日(日)

●13:30~16:00●小学生対象●定員 10 名●材料費 500 円
●参加する子どもと引率者 2 名まで入館無料●定員になり次第締切

② 「わくわくミュージアム」※日時は決定次第HPにて発表

●上記いずれも予約・問合せ:教育普及担当 TEL. 0748-82-8036 FAX 0748-82-2834

 

春季特別展  「猿楽と 面 ―大和・近江 および 白山の周辺から ―」フォトギャラリー

※当サイト内の文章・画像等の内容の無断転載及び複製等の行為は法律で禁止されています。

詳細

開始:
3月10日 @ 10:00
終了:
6月3日 @ 17:00
イベントカテゴリー:
イベント タグ:
Web サイト:
http://www.miho.or.jp/

会場

MIHO MUSEUM
信楽町田代桃谷300
甲賀市, 滋賀県 529-1814 Japan
+ Google マップ
電話番号:
0748-82-3411
Web サイト:
http://www.miho.or.jp/