「sanwacompany Art Award 2022」受賞者決定!Study: 大阪関西国際芸術祭の関連イベントとしてグランプリ展が同時開催!
「sanwacompany Art Award / Art in The House 2022」に於いて、厳正なる審査の結果、グランプリ1作品、サンワカンパニー社長特別賞1作品、ファイナリスト3作品を決定しました。受賞作品は、1月28日(金)から大阪梅田にあるグランフロント北館5階サンワカンパニー大阪ショールーム内、約400坪の空間に展示します。
◾️展示概要
会期:2022年1月28日(金)ー3月31日(木)
展示会場:サンワカンパニー大阪ショールーム
( https://www.sanwacompany.co.jp/shop/app/contents/showroom_detail/osaka/ )
時間:10:00 - 17:00
◾️審査委員
大林剛郎(現代美術コレクター・裏千家老分・国際芸術祭「あいち2022」組織委員会長)
安來正博(国立国際美術館 上席研究員)
林 寿美(成安造形大学客員教授、インディペンデント・キュレーター)
山根太郎(株式会社サンワカンパニー 代表取締役社長)
鈴木大輔(株式会社アートローグ 代表取締役CEO)
◾️グランプリ(1作品)
作品:私たちの住んでいる家
作家:ユ・ソラ
推薦者:原 真一(東京藝術大学 美術学部 彫刻科 教授)
作品コンセプト
「私たちの住んでいる家」
震災や火災などの災害、あるいは事故などで突然、多くの人が亡くなったり、生活の場所が 無くなったり、日常を失ってしまうことがあります。私たちの身近な所で、世界で、災害や事故は続いています。私にできることは、今を生きている人たちが日常の大事さに気づくような作品を作り続け、発信することなのではないか。そういう想いで、些細な日常生活を描いています。 今回の作品「私たちの住んでいる家」は、実物大の立体作品のインスタレーションです。実際の家具や日用品を測ったり観察しながら形を作り、白い布を被せて黒い糸で輪郭線を入れています。
作家プロフィール
ユ・ソラ
1987年韓国、京畿道生まれ。2011年弘益大学(Hongik University, 韓国)彫塑科卒業。2020年東京藝術大学大学院美術研究科 彫刻専攻修士過程修了。刺繍の平面作品や立体作品のインスタレーションなど、白い布と黒い糸を使った作品を展開している。2013年黄金町バザール参加、2018年Tokyo Midtown Award 優秀賞を受賞、2019年六本木アートナイト参加。2020年第68回東京藝術大学修了作品展買上作品賞と杜賞を受賞。近年の主な個展に「普通の日」(あまらぶアートラボ A-lab, 兵庫, 2021年)、「些細な記念日」(Gallery Lotte, ソウル, 2018年)、「普通の日」(Stay gold, ソウル, 2018年)、「引越し」(YCC Gallery, 横浜, 2017年)など。
◾️サンワカンパニー社長特別賞(1作品)
作品:Primitive Re_flection
作家:高島マキコ
推薦者:山本誠一郎(野村アセットマネジメント株式会社 取締役会議⻑)
作品コンセプト
「Primitive Re_flection」
「素」の自分に戻ろうと化粧を落とし鏡に映った姿を見て、ふと本当の自分とは何だろうか、と考える。人間は鏡の中に自身のアイデンティティを見出す。また、多くのメディアの中にも、理想の自分を探してきた。加工された姿が瞬時に拡散する現代で、本当の自分を見つける事など、不可能だと思えてくる。鏡は神話や絵画の中で、ありのままを写す「真実」の象徴である⼀⽅で、美しさと永遠性を求める欲望、「虚栄」も表していた。
本展示では、人間が認知できる世界を越え、新たな物事の視点を表現する「Bodaiju」を中心に配置した。菩提樹は、仏陀がその下で悟り‘個⼈と世界が⼀体化する体験’を開いたことでも知られる。また周辺に、太古の人間が水面に見た自身の姿をイメージした「Re_flection」を配置した。嘗て水面に映る柔らかく曖昧な⾃⼰像は近代的な、「個」ではなく周囲の⾃然や他者と⼀体化していたはずだ。そこで⽣まれる微かな自意識は、最も「素」に近い⾃⾝の姿なのではないか。作品では、表⾯のわずかな変化やその下に沈む⾊彩により歪む、社会的な記号を取り払った本当の姿を映し出す。個⼈を超えた視点と時間軸で瞑想を促す、「素」の⾃分に戻れる空間を表現した。
作家プロフィール
高島マキコ
アートにおける身体性を探求するメディアアーティスト。プロダンサー、モデルとして活動後、身体と空間の関わりを探究するために渡英。ロンドン芸術大学Central Saint Martinsでパフォーマンスアート、Goldsmiths Universityで哲学を修め、Royal College of ArtのInformation Experience Designコース修士を首席卒。 哲学からの発想をベースに、無意識と個人のアイデンティティ、音・光・空気といった自然現象と動きのエネルギーの可視化、テクノロジーと身体の融合をテーマとし、立体・インタラクティブアート・平面・映像など幅広いメディアで表現する。 社会的な視点、詩的な発想、テクノロジーや身体性の表現を特徴とする。 代表作の「Hopeful Monster」では、生活の中で感じた違和感を、集合的無意識・民俗学的神話のモチーフへと昇華。加速度センサといったテクノロジーにより、装着可能な「サイボーグ」として、現実世界の中に実体化し、自身の身体性に還元させた。 エンジニア、コンサルタント、建築家、研究者など世界各地で様々な分野と協働。2019年より日本を拠点に活動。
グループ展示には、”SICF21” SPIRAL Tokyo, 2021, Any Tokyo Exhibition, Tokyo 2019, “Open sense festival” London 2018, “Friday Late show” Victoria and Albert Museum, London 2017, “Time machine, Science fiction” Piccadilly circus, London 2017, “Sci-Fi design Bio future”, RCA, London 2016 パブリックアートとしてBattersea park sculpture award 1st Prize, London 2017 など。
◾️ファイナリスト入選(3作品)
◼︎作品:The Raccoon dog 2022 edition1/3、The Fox 2022 edition1/3
◼︎作家:ERINA MUKAIJO
◼︎推薦者:柴山 哲治(株式会社AGホールディングズ 代表取締役)
作品コンセプト
「The Raccoon dog 2022 edition1/3」「The Fox 2022 edition1/3」
私の作品は手法は「コラージュ」ではありますが、概念としては「コラージュ」ではなくフランスの社会人類学者のクロード=レヴィ=ストロースが「野生の思考」で提唱する 「Bricolage」(ブリコラージュ=寄せ集め、既知のもの同士を本来の意味からずれたところで組み直し、新しいものを発見する。) のコンセプトで作られています。 またその根本は、科学の世界でいう粒子が集まって物質というものが存在するという考え方 から成り立ちます。 今私たちの目に見えている形は、そのものではない何か別のものでその形状をたまたま 作っているにすぎない。外見というものがどれほどあやふやなものかと思ってしまいます。 それは特に” 顔” というものに象徴されています。 たまたま何かの物質が寄せ集まってできた形でしかないのに私たちにはとても重要です。 そんな考えやイメージを持って、さまざまなモチーフを組み合わせて一つの形を再構築しています。
作家プロフィール
ERINA MUKAIJO
1986 年 6 月 3 日生まれ。2010年東京藝術大学美術学部絵画科油画専攻卒業、2012 年東京藝術大学院美術研究科絵画科版画専攻卒業。企業のハウスデザイナーとしてグラフィック、ジュエリーを手がける。2019 年よりアート活動と共に自身のジュエリーブランドを展開。近年の受賞には、2018 年アジアデジタルアート大賞 入賞、2019 年 MvVO ART ‒AD ART SHOW(NY)入選、EWAAC/EWAL London Premier Exhibition 入選などがある。近年の展示には、2018 年アジアデジタルアート大賞展(福岡 アジア美術館)、2019 年 MvVO AD ART SHOWS、EWAAC/EWAL London Premier Exhibition、2021 年「若手アーティスト作品展示プロジェクト」河口湖 音楽と森の美術館、2022 年「World Art Dubai」ドバイアートフェアなどがある。
◼︎作品:きっと今頃
◼︎作家:末松由華利
◼︎推薦者:車 洋二(KURUM’ART contemporary 代表)
作品コンセプト
「きっと今頃」
個人や社会が理想として掲げるものや常識としているものと、現実や本心の齟齬を作品の主題として扱い、活動しています。絵画を「体験」を作り出す一つの装置と考え、鑑者の思考や想像力、そして身体を含めたあらゆる感覚が活性化される体験的空間の創出を目指しています。日頃から書き溜めている自身の手記を基に、作品のモチーフを選定し、タイトルを推敲し、さらに無数の下絵とドローイングを重ね、個人の体験や疑問を、この世に生きる誰もが出会いうる人生の諸局面として象徴化・一般化させることで作品を制作しています。深い慈悲心を持つと同時に、強い偏見や残酷なまでの差別心を持つわれわれ人間と、われわれが作り出す社会は、いつも私の興味の主軸です。
作家プロフィール
末松由華利
2010年多摩美術大学美術学部絵画学科油画専攻卒業。近年の受賞・入賞には、2017年島敦彦審査員賞/シェル美術賞2017、2019年第33回ホルベイン・スカラシップ奨学生、2021年 清須市第10回はるひ絵画トリエンナーレ/清須市はるひ美術館 FACE2021/SOMPO美術館(18年入選)などがある。近年の展示には、2019年project N 76 末松由華利/東京オペラシティアートギャラリー、2020年 満ち欠けのあらまし/KURUM’ART contemporary(東京)(’18)、2021年設える時/日本橋髙島屋S.C.本館F2アートアベニュー(東京)、空と海を砂で分く/ゆいぽーと[新潟市芸術創造村・国際青少年センター]などがある。
◼︎作品:輪郭をなぞる、交差螺旋VIII、交差螺旋、交差螺旋VI 縁どり、綴じた角、輪郭をなぞるII
◼︎作家:福田笑子
◼︎推薦者:川嶋 啓子(ギャラリーギャラリー ディレクター)
作品コンセプト
「輪郭をなぞる」、「交差螺旋VIII」、「交差螺旋」、「交差螺旋VI 縁どり」、「綴じた角」、「輪郭をなぞるII」
かごづくりの技法から発想を得て、編むことによって生じる現象を利用しつつ創作しています。かごを編んでい ると時にゆがんでしまうことがあり、それは通常失敗作となりますが、「ゆがみ」はかご編みの特徴ともいえます。芯に糸を巻き、段と段を留めながら形作っていく中で、素材の性質、巻く方向、段を積み重ねる角度などに ゆがむ原因を探り、その要素を作品に取り入れています。芯が外へ跳ね返ろうとする力を、糸で引きとめながら編ん でいくため、芯の弾性や形状などの性質が編む行為に影響を与えます。同心円状に編みながら、空間を囲む構造を形成し、構造がそのまま形態となる点で、素材、構造、形態が密接に結びついています。ゆがみを意識して素材や編み方 を決定することで、ねじれや回転に発展していく可能性に気づき、自分の意志と自然法則が互いに影響を与えながら形 ができていくことに面白さを感じています。 今展では、交差する線‐螺旋とその間をジグザグに編んだ線‐の相互作用により、ねじれの構造をもつ「交差螺 旋」や、面の周りをなぞるように編み、外周の上下で異なる方向に引き合う力を利用した「輪郭をなぞる」など の作品を展示いたします。
作家プロフィール
福田笑子
1977年、兵庫県生まれ。2006年 京都造形芸術大学芸術学部美術科染織コース卒業。2012‐16年 京都造形芸術大学空間演出デザイン学科ファッションデザインコース非常勤講師。2019年から現在まで、神戸芸術工科大学ファッションデザイン学科非常勤講師。最近の展示には、Breeze From The East (レゾナンスギャラリー、プロヴディフ、ブルガリア)、第 4 回 金沢世界工芸トリエンナーレ(金沢 21 世紀美術館、石川)などがある。
◾️同時に「Study: 大阪関西国際芸術祭」開催!(2/13(日)まで)
「Study:大阪関西国際芸術祭」は、2025年日本国際博覧会(大阪・関西万博)を契機に、ソーシャルインパクト(文化芸術経済活性化や社会課題の顕在化、SDGs など)をテーマとした、世界最大級のアートフェスティバル「大阪関西国際芸術祭(仮)」の開催を目指すにあたり、それらの実現可能性をスタディするための芸術祭です。
大阪万博を一過性のイベントで終わらせず「国際芸術都市大阪」の樹立も視野に、芸術祭をプラットフォームに、経済を循環させ、雇用を産み出す為に、スタートアップや研究者、企業との連携による様々なプロジェクトも開始します。
Study:大阪関西国際芸術祭 概要
■名称:Study:大阪関西国際芸術祭
■公式サイト:https://www.osaka-kansai.art/
■会期:2022年1月28日(金)~2月13日(日) (会場によって会期や時間が異なりますので公式サイトをご確認ください)
■会場:大阪市内各所
https://www.osaka-kansai.art/venue
A会場:グランフロント大阪 北館1F ナレッジプラザ
B会場:グランフロント大阪 うめきた広場
C会場:グランフロント大阪うめきたSHIPホール
D会場:グランフロント大阪 北館5F サンワカンパニー大阪ショールーム
(連携事業「sanwacompany Art Aard2022」グランプリ展 同時開催)
E会場:船場エクセルビル
F会場:釜ヶ崎芸術大学(ゲストハウスとカフェと庭 ココルーム)
G会場:kioku手芸館「たんす」
■入場料:1,000円 有料会場:船場エクセルビル
チケットぴあ、イープラス、他で発売
https://www.osaka-kansai.art/ticket
※大阪市内の全小中学生を対象に無料招待枠あり(ロート製薬 presents)
■アートフェア詳細「Study:大阪関西国際アートフェア2022」
【A会場:グランフロント大阪 北館1F ナレッジプラザ】
2月4日(金)ベルニサージュ(ご招待者限定) 15時~19時
2月5日(土)~6日(日)パブリックビューイング 13時~19時(最終日は18時まで)
料金:2,500円(芸術祭共通 船場エクセルビル )
チケットぴあ、イープラス、他で発売
https://www.osaka-kansai.art/ticket
■主催:株式会社アートローグ
■総合プロデューサー:鈴木大輔(株式会社アートローグ 代表取締役CEO)
■協賛:グランフロント大阪、辰野株式会社、ロート製薬株式会社、第一生命保険株式会社、株式会社みずほ銀行、大阪市高速電気軌道株式会社、株式会社セイビ堂、株式会社NPCコーポレーション、ODC大阪デザインセンター、一般財団法人 アウラ現代藝術振興財団、千島土地株式会社
■助成:日本博、大阪市芸術活動振興事業助成、TEAM EXPO 2025
■協力・後援:公益社団法人関西経済連合会、 大阪商工会議所、 一般社団法人関西経済同友会、 関西フューチャーサミット、 東方文化支援財団、 一般社団法人文化芸術経済振興機構、株式会社サンワカンパニー、FESTART OSAKA、一般社団法人グランフロント大阪TMO、大阪観光局、ワンピース倶楽部、美術館にアートを贈る会、船場倶楽部、一般社団法人 メタ観光推進機構、中之島美術館を考える会、クラクフ現代美術館(MOCAK) 他
※上記は2022年1月現在の予定となり、新型コロナウィルス感染の拡大状況により変更する場合があります
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