ARTLOGUE 編集部 ARTLOGUE 編集部 更新日: 2019.08.08
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概要
戦後74年目を迎えた今年、戦争とやきものの関係をみつめる企画展を実施します。今回の展示で最も大切にすることは、鑑賞者が実物(展示品)を「みつめる」「感じる」ことで、自然に自分の思いを立ち上げ、「考える」ことへと誘う構成です。そのために、「戦争」という巨大なテーマに向き合ったとき、事実(史実)を「~があった」という知識として受け止めるだけではなく、個々の立場から誰もが主体的にアプローチできる展示を心がけました。昭和20年米軍機の機銃掃射を受けた、現昭和小学校の当時の資料から展示は始まります。そして、子どもたちが食事に使用してきた、戦前・戦中・戦後の “子ども茶碗”を時代順に展示し、その絵柄から子どもたちを包み込んでいた、当時の空気感を伝えます。さらに太平洋戦争最末期に軍部の命により多治見市笠原町で製造され、あの硫黄島へ送られたという「陶製手榴弾」を展示します。鑑賞者の皆様には、こうした展示の中から感じ取り・見つけ出した価値をぜひ伝えてほしいと思います。そして、多くの鑑賞者が価値を共有し、自分の中でより深めていくことができればと願っております。
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