ARTLOGUE 東京都展覧会 千代田区展覧会 一番町展覧会
ARTLOGUE 編集部 ARTLOGUE 編集部    更新日: 2019.03.31

EXHIBITION / 展覧会

千代田区

鈴木龍一郎 作品展 寓話 / RyUlysses(リュリシーズ)

JCII フォトサロン| 2019.5.8(水) 〜 6.2(日)

  • 普通

口コミ(0件)


概要

鈴木龍一郎氏は、大学卒業後にフリーランスの写真家となり、アジア各国や欧米の旅で撮影を続けて、1975年に「聖印度行」で太陽賞、2008年に写真集『オデッセイ』で日本写真協会賞、2010年に写真集『リュリシーズ』で土門拳賞を受賞し、現在も精力的に作品制作に取り組んでいます。本展では、1970年代に日本国内で撮影した「寓話」(『オデッセイ』より)と、2000年代にアイルランドの首都ダブリンで撮影した「リュリシーズ」より選定した作品(すべてモノクロ)をご覧いただきます。「寓話」は、6×6cmフォーマットのカメラを使って撮影されており、鈴木氏は「正方形の小さなファインダーを覗きながら夢を見ている感覚があり、フィルムを現像すると確たる一瞬の現実空間が記録されていて、常にその落差に驚かされた」といいます。大きな仮面を被って遊ぶ子ども、たそがれ時の看板に止まるカラスなど、日常に潜む幻惑が一編の詩のように浮かび上がります。「リュリシーズ」は、24×65mmパノラマサイズで撮影されています。ジェイムズ・ジョイスの小説『ユリシーズ』の影を追い、ダブリン市街で過去と現在、生と死の境界を記録して歩きました。海岸、路地、ダブリンの人びと、彫像などをとらえた作品は、静謐さの中に惑乱と陶酔が香るようです。ジョイスが多彩な文体と綿密な構成で魂の彷徨を描いたように、錯綜する視線をパノラマで表現し、自らの新たな可能性を開いた作品です。タイトルが作者の名前「リュウイチロウ」と『ユリシーズ』をかけた言葉遊びからつけられたのも、ジョイスへのリスペクトからでしょう。初期の撮影である「寓話」と最近のシリーズである「リュリシーズ」を合わせてご覧いただくことで、現実と夢幻が交錯する迷宮をさまよい続ける鈴木氏の作品世界をより深く感じていただけることでしょう。

口コミ(0)

人気ランキング 展覧会(全国)

入江明日香 ― 心より心に伝ふる花なれば ―

茨城県 美術館・博物館

茨城県天心記念五浦美術館

写実絵画のいまむかし

茨城県 美術館・博物館

笠間日動美術館

TeNQ5周年×絵本「はらぺこあおむし」誕生50周年記念 『エリック・カールと宙(そら) 展』

美術館・博物館

宇宙ミュージアム TeNQ(テンキュー)

太田喜二郎と藤井厚二

東京都 美術館・博物館

目黒区美術館

6月県博(けんぱく)デー

栃木県 美術館・博物館

栃木県立博物館

館蔵 夏の優品展「動物のかたち」

美術館・博物館

五島美術館

青のある暮らし ― 着物・器・雑貨

東京都 美術館・博物館

太田記念美術館

あなたのデスクトップにアートのインスピレーションを

ARTS WALLは、常にアートからの知的な刺激を受けたい方や、最新のアートに接したい方に、ARTLOGUEのコラムや、美術館やギャラリーで今まさに開催中の展覧会から厳選したアート作品を毎日、壁紙として届けます。 壁紙は、アプリ経由で自動で更新。