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「増山 士郎 個展/”Self Sufficient Life”」京都場 ARTLOGUE 編集部 ARTLOGUE 編集部    更新日: 2019.03.09

EXHIBITION / 展覧会

京都市中京区

増山 士郎 個展/”Self Sufficient Life”

京都場| 2019.2.15(金) 〜 3.10(日)

  • 普通

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概要

北アイルランドにおいて2010年より唯一の在住日本人アーティストとして、活動している増山士郎。増山は2011年の3.11東日本大震災以降、世界各国で急速に進むグローバリゼーションや、現代の日本や西欧の文化の価値観と生活様式に対し、深い疑問を抱きました。今回の彼の作品は、その疑問から作られたものです。2012年から2015年にかけ、アイルランド、ペルー、モンゴルの三ヶ国を旅しながら、土着の人々と動物を巻き込み、現地の伝統的な動物繊維技術を用いて、それぞれ、羊、アルパカ、らくだの毛を使ったプロジェクトを実現しました。ある意味で増山はアーティストの直感と文化人類学者が 持つ帰納的な思考を持っている表現者といえるでしょう。

今回の展覧会「Self Sufficient Life」は、資本主義の発達したアイルランド社会の中で失われつつある伝統羊毛産業を新たな視点で再現・実現し、「あいちトリエンナーレ2013」を始め、世界各地の展覧会13カ所で展示して好評を博した「毛を刈った羊のために、その羊の羊毛でセーターを編む」(2012)と、さらにペルーの標高4,900メートルの高山地帯の放牧をして暮らす家族の協力のもとで実現された 続編「毛を刈ったアルパカのために、そのアルパカの毛でマフラーを織る」(2014)、そして未だ遊牧民が国民の過半数を占めるモンゴルで、現地の遊牧民の協力のもとに実現した、シリーズ完結編の「毛を刈ったフタコブラクダのために、そのラクダの毛で鞍をつくる」(2015)、以上3つの作品を見せる集大成的なものです。

京都の伝統や文化について、活動を通して考察する場である京都場において、ユーモアのオブラートに包まれた現代文明批判としての増山のプロジェクトが、今日の日本社会のあり方を見直す契機となることを期待しております。本展で見せる3 つのプロジェクトは現在札幌で開催中の「第7 回札幌500m 美術館賞展」にて、グランプリを受賞しました。是非、多くの皆様にご覧頂ければ幸いです。

※詳細、最新情報はこちらからご確認ください。

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