ARTLOGUE 編集部 ARTLOGUE 編集部 更新日: 2019.03.13
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概要
何枚かのパネルが連続し折りたたむことのできる「屏風」は、中国で発祥して日本に伝わり、独自の発達を遂げた調度品です。とりわけ、「屏風絵」を黄金で加飾した「金屏風」は、国内で幅広く使われただけでなく、アジアやヨーロッパの国王などに進物としても贈られた、日本ならではの美術品でした。 本展は、「日本美術の花」といえる金屏風によって展示室を埋め尽くす、豪華絢爛な特別展です。過去には、屏風をテーマにした、あるいは金屏風と蒔絵などの工芸品を併せた展覧会は各所で開催されてきましたが、金屏風だけで構成する企画は初の試みといえるでしょう。 桃山時代から昭和初期にいたる、狩野派・長谷川派・琳派などの作品約30点が揃います。照り輝く金地、画面を力強く流れる金雲、たな引く金霞など、金の表現方法は実に多様で、そこには金という素材に対する日本人の繊細な感性がうかがわれます。作品ごとに異なる金の使い方や、時代による変遷などに注目しながら、きらびやかな「黄金の空問」をお楽しみいただけます。
※会期中、一部展示替あり
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