ARTLOGUE 編集部 ARTLOGUE 編集部 更新日: 2019.01.30
写真
口コミ(0件)
概要
小品画とは文字通り画面の小さな絵画のことを指し、構想を練って時間をかけて制作した展覧会出品用の大作とは異なり、簡素であっさりとした印象を与えます。しかし簡潔でありながらも、俳句に共通するような風趣に富み、画家の人柄が垣間見えるような親密さが感じられます。新春展では、毎年春季に開催する日本画の企画展で出品する機会の少ない小品画にスポットを当ててみました。継色紙を思わせる青、緑、黄色の鮮やかな背景に梅が一枝直立する福田平八郎の《紅梅》や、独特の味わいを持つ熊谷守一の《柿》など、対象を極度に単純化した作品は愛らしく、小さな画面との相性も抜群です。また川合玉堂の《鵜飼》では、即興的な筆さばきによる鵜の表情がユニークで通常の風景画とは趣が異なる一方、児玉希望の《巣鶴》は金と緑の濃彩で細やかに描かれます。迫力のある大作とは異なり、思わず展示室から持ち帰って、自宅に飾りたくなるような作品の数々をぜひご覧ください。
写真
口コミ(0)
人気ランキング 展覧会(全国)
あなたのデスクトップにアートのインスピレーションを
ARTS WALLは、常にアートからの知的な刺激を受けたい方や、最新のアートに接したい方に、ARTLOGUEのコラムや、美術館やギャラリーで今まさに開催中の展覧会から厳選したアート作品を毎日、壁紙として届けます。 壁紙は、アプリ経由で自動で更新。