ARTLOGUE 編集部 ARTLOGUE 編集部 更新日: 2018.08.02
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概要
大地の子宮の中 生まれ出てくる土器とともに大地の声 生命の産声を聴きながら私という命も輝かせたい命あるものを作りつづけたい(小野真由美『大好きな縄文』)小野真由美の縄文との出逢いは、土器煮炊きから始まっている。縄文野焼きの炎の前で煮炊きする――そんな縄文時空を濃縮したような体験への参加をきっかけとして、当美術館に通い縄文土器づくりを学び始めた。そして3年間の修行を経て、火焔土器をはじめとする再現から技と心と息づかいを学び、さらなる己の創造の一歩を踏み出した。「命あるものを作りつづけたい」と彼女は言う。土器は命あるもの――それは野焼きの炎と煮炊きの炎に陶冶された彼女の“縄文の心”だろう。器面に横溢せんばかりに渦巻き繋がりあう文様は、まさに命あれという祈りと世界観の表象である。新たな縄文アーティストの誕生と挑戦の軌跡を一覧する初個展。ぜひご覧ください。
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