ARTLOGUE 編集部 ARTLOGUE 編集部 更新日: 2018.08.02
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概要
今回は、やきものに描かれた絵「陶画」に注目し、荒川豊蔵作品の陶画に焦点をあてた展示をします。
豊蔵の陶画には、中国陶や琳派の陶器、また中国の明清画や日本の南画などから着想を得た、力強く大らかな筆致作品が見られます。これら絵付作品は、若き日の京都時代が端緒となっています。画家を志し京都の窯元・宮永東山窯工場長となった豊蔵は、画修行の傍ら陶磁器勉強会や名品売立に出向き、伝世の絵画や陶磁器、美術工芸などの名品を鑑賞しています。大量生産とは違う卓越した技や緻密な表現の陶磁器を知り、それまでの陶磁器への概念が払拭され、陶画の魅力を知った時期だと自叙伝に記しています。
本展では、伸びやかな筆致と確かな画力による大らかな豊蔵の陶画の原点を探りながら、志野と瀬戸黒とは一味違う、絵画的な作品の魅力をお伝えします。
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