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小杉武久 音楽のピクニック ARTLOGUE 編集部 ARTLOGUE 編集部    更新日: 2017.12.05

EXHIBITION / 展覧会

芦屋市

小杉武久 音楽のピクニック

芦屋市立美術博物館| 2017.12.10(日) 〜 2018.2.12(月)

  • 普通

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概要

タージ・マハル旅行団 「Free Rock in Ueno」 (1970 年) 武重隆夫 撮影

 

開催趣旨

小杉武久(1938〜)は作曲家/演奏家として、約60年にわたる活動を行ってきました。しかし、その活動は当初よりヨーロッパの伝統音楽の継承ではなく、つねに既成の「音楽」という概念を拡張しようとするものでした。小杉は大学在学中の1960年に、演奏家たちの自主性に基づいた即興演奏をする「グループ・音楽」を学友たちと結成します。60年代には反芸術集団「ネオ・ダダ」や「ハイレッド・センター」のメンバーなどと協同する一方、ニューヨークを拠点とした芸術家集団「フルクサス」とも関わりつつ、「音」を超えた音楽のありかたを追求していきました。1969年には現代音楽、ロックなどのジャンルを超えた「タージ・マハル旅行団」を7人で結成し、海岸、コンサート・ホール、ロック・フェスティバルなどのさまざまな場所で演奏を行い、国際的な活動も展開することとなりました。さらに1977年からは、ジョン・ケージが音楽監督を務めたニューヨークの「マース・カニングハム舞踊団」の専属音楽家として、さらに、個人としても世界各地で活躍しています。

70年代末からの小杉は、音を基点としたオブジェやインスタレーション作品なども制作し、美術館やギャラリーを舞台に精力的な発表を続けてきました。当館でも1996年に小杉の個展を開催し、広範囲に及ぶ彼の活動の一端をご紹介しています。しかし、これまでジャンルを越境しながらグローバルに活動する小杉の全貌に迫ることは困難でした。本展では50年代から現在までの300点を超える貴重なアーカイブ資料(記録写真/チラシ/ポスター/プログラムなど)の展示と、これまでに発表されてきたオーディオ・ビジュアル作品の大規模な展示によって、小杉の活動を俯瞰的に捉えることを目指しています。それは決して難解なものではなく、世界的に高い評価を受けてきた小杉の音楽による「ピクニック」とでも形容すべき、きわめて軽やかな「音」による芸術であるといえるでしょう。

 

展示構成

本展覧会は音楽家・小杉武久の活動の軌跡を、1950 年代から現在までにわたって俯瞰的に捉えようとするものです。小杉は作曲家/演奏家として、約 60年にわたる活動を行ってきています。その活動は当初よりヨーロッパの伝統音楽の継承ではなく、つねに既成の「音楽」という概念を拡張しようとするものでした。第 1 章から第 4 章までは小杉の多彩な活動のドキュメントとなるアーカイブ資料(記録写真/チラシ/ポスター/プログラムなど)の展示を行います。そして、第5 章では小杉が 1970 年代以降に発表してきたオーディオ・ビジュアル作品を鑑賞するという構成となっております。
【出品作品数:約 300 点】

 

■概要

――――――――――――――――――――――――――――――――――――
時 間:午前10時-午後5時(入館は閉館の30分前まで)
会 場:芦屋市立美術博物館 第1、2展示室、エントランスホール
休館日:月曜日(ただし1/8・2/12は開館、1/9は休館)、年末年始(12/28-1/4)
観覧料:一般800(640)円、大高生500(400)円、中学生以下無料
     ○フリーパス:一般:1,200円/大高生:800円
    *ご本人様に限り、会期中何度でも展覧会をご覧いただけるお得なパスポートです。
    ()内は20名以上の団体料金
     高齢者(65歳以上)及び身体障がい者手帳、精神障がい者保健福祉手帳、
    療育手帳所有の方ならびにその介護の方は各当日料金の半額
    ※同時開催「昔のくらし」展の観覧料も含む
    ※観覧無料の日:2017年12月24日(日)、2018年1月8日(月・祝)
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■関連イベント

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1.トークショー
高橋悠治(作曲家・ピアニスト) 聞き手:川崎弘二(電子音楽研究)
日時=2017年12月23日(土・祝)14:00~ *約1時間を予定
会場=講義室/定員=80名/参加費=無料(ただし要観覧券)
*要事前申込(締切12月7日(木))
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2.対談
小杉武久(音楽家)×藤本由紀夫(アーティスト)
日時:2018年1月13日(土)14:00~ *約1時間を予定
会場:講義室/定員=80名/参加費=無料(ただし要観覧券)
*要事前申込(締切12月25日(月))
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3.上映会
日時:2018年1月27日(土) プログラム1「小杉武久 演奏記録」
        1月28日(日) プログラム2「現代美術とのかかわり」
        2月10日(土) プログラム3「PR映画・記録映画・科学映画」
        2月11日(日) プログラム4「マース・カニングハム舞踊団」
                         いずれも13:30より(開場13:00~)
会場:講義室/定員=80名/参加費=無料(ただし要観覧券)
*申込み不要、直接会場へお越しください。
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4.ギャラリー・トーク
日時:2017年12月16日(土)、2018年2月3日(土) 
                         いずれも14:00~ *約1時間を予定
会場:展示室/参加費=無料(ただし要観覧券)
*申込み不要、直接会場へお越しください。
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※申込み方法等、関連イベントの詳細は下記HPをご覧ください。

 

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