「DOMANI・明日2020 傷ついた風景の向こうに 」
11名の作家が国立新美術館で発表!

日高 理恵子《空との距離 XIII》2017 麻紙、岩絵具 撮影:髙橋健治 ©Rieko Hidaka, Courtesy of Tomio Koyama Gallery

将来の日本の芸術界を支える人材育成のため、文化庁が1967年度から実施している「新進芸術家海外研修制度(在研)」。半世紀を越え、若手芸術家が海外の関係機関等で行う研修をサポートしてきました。そうした研修の成果発表として、1998年から開始した「DOMANI・明日展」が、今年度で第22回目を迎えます。

2020年の東京オリンピック・パラリンピック年冒頭に開催される今回は、国が展開する「日本博2020」のプログラムに参画する特別版でもあります。

「傷ついた風景の向こうに/ Landscapes in Our Age: Scarred and Reborn」をテーマに、2010年前後に海外研修を経験した作家に加え、芸術選奨やメディア芸術祭など文化庁が関わる事業から精選された11名の作家が出品します。

展示は、20世紀以降、日本や世界が経験した天災、戦争や環境問題といった人為的災いにより生じた「傷痕」を巡って「プロローグ――身体と風景 」、「1.傷ついた風景――75年目を迎える広島と長崎」、「2.『庭』という風景――作家の死を超えて」、「3. 風景に生きる小さきもの」、「4. 傷ついた風景をまなざす、傷ついた身体」、「5. 自然の摂理、時間の蓄積」、「エピローグ――再生に向かう風景」の7章からなり、それぞれの作家が表現する「傷ついた風景」をつなぐことで浮かび上がる、傷ついても生き残り、再生する風景―― 「明日」を見据える構成となっています。

なお会期中は各作家とゲストによるトーク・イベントも開催され、よりテーマを深めていきます。

石内 都《Scars#26 illness 1961》1999 東京国立近代美術館蔵 ©Ishiuchi Miyako 米田 知子《道―サイパン島在留邦人玉砕があった崖に続く道》2003  ©Tomoko YONEDA, Courtesy of  ShugoArts 藤岡 亜弥《川はゆく》2017  ©Aya Fujioka森 淳一《山影》(部分)2018 撮影︓宮島径 ©MORI Junichi, Courtesy of Mizuma Art Gallery 若林 奮《緑の森の一角獣座  模型》1996-97 神奈川県立近代美術館寄託 photo by ©Tadasu Yamamoto 栗林 慧《カマキリ》2005 ※参考図版 佐藤 雅晴《福島尾行》2018 ©Courtesy of Estate of Masaharu Sato and KEN NAKAHASHI 日高 理恵子《空との距離 XIII》2017 撮影︓髙橋健治  ©Rieko Hidaka, Courtesy of Tomio Koyama Gallery 宮永 愛子《景色のはじまり》(部分)2011~ 高橋コレクション蔵 撮影︓豊永政史 ©MIYANAGA Aiko, Courtesy of  Mizuma Art Gallery 畠山 直哉《2019年8月1日 宮城県仙台市》2019 ©Naoya Hatakeyama, Courtesy of Taka Ishii Gallery
「DOMANI・明日2020 傷ついた風景の向こうに 」フォトギャラリー

 

会 期:2020年1月11日(土)~ 2月16日(日)
会 場:国立新美術館 企画展示室2E
休 館:火曜日
*2月11日(火・祝)は開館、12日(水)は休館
時 間:10:00~18:00
*毎週金・土曜日は20:00まで  
*入場は閉館の30分前まで
料 金:一般 1,000(800)円、大学生 500(300)円
*料金は税込
*( )内は前売および20名以上の 団体料金(団体券は国立新美術館でのみ販売)
*高校生、18歳未満の方(学生証または年齢のわかるものが必要)は入場無料
*障害者手帳をご持参の方(付添の方1名含む)は入場無料

※その他料金含む詳細はこちらをご確認ください。

キュレイター:林 洋子(文化庁芸術文化調査官)
出展作家:石内都、畠山直哉、米田知子、栗林慧 栗林隆、日高理恵子、宮永愛子、藤岡亜弥、森淳一、若林奮、佐藤雅晴

 

このページに関するタグ
関連する記事

あなたのデスクトップにアートのインスピレーションを

ARTS WALLは、常にアートからの知的な刺激を受けたい方や、最新のアートに接したい方に、ARTLOGUEのコラムや、美術館やギャラリーで今まさに開催中の展覧会から厳選したアート作品を毎日、壁紙として届けます。 壁紙は、アプリ経由で自動で更新。