ManiA 2019 堺市長選 全ての候補者の「文化芸術マニフェスト」公開!!

ManiA 2019 堺市長選 全ての候補者の「文化芸術マニフェスト」公開!!:ARTLOGUE

◯ 文化芸術を政治の場でイシューに! 今夏の参院選で全ての候補者に「文化芸術マニフェスト」を問う「 ManiA(マニア・Manifest for Arts)」始動!!

クラウドファンディングにてご支援を宜しくお願いします!

https://motion-gallery.net/projects/mania_artlogue

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6月9日に投開票日を迎える堺市長選挙。

竹山修身(おさみ)前市長が政治資金収支報告書の記載漏れ問題で任期途中の4月に辞職したのを受け、実施されることになりました。

今回の立候補者は届け出順に、元堺市議会議員で無所属の野村友昭(のむらともあき)氏、元大阪府議で大阪維新の会公認の永藤英機(ながふじひでき)氏、元東京都葛飾区議会議員の立花孝志(たちばなたかし)氏の3名です。

竹山前市長が2回の連続当選を果たしたこれまでの市長選では、「反都構想」を掲げて維新候補者を破ってきただけに、市民の中にも「反維新」の感情が根強い堺市。

竹山氏の問題でその市政を支えてきた自民、旧民主系会派などもダメージを受ける中、現状を踏まえて堺市民の皆さんはどう判断するのでしょうか。

大阪維新の会公認の永藤氏は、大阪府市の連携を謳いつつも、都構想は全面に押し出していません。

とはいえ、大阪都構想は公明党大阪府本部の方針転換で現実味を帯びてきました。実際これが実現すると大阪の行政の形を抜本的に変えることになります。

大きな転換期を迎えるきっかけとなるかもしれない今回の選挙に際し、各候補者の方に、アンケートで文化芸術に関するお考えを伺いました。

 

質問

(500文字以内でお答えください。)
回答期限:6月 3日 (月)

1.貴殿がこれまでに行ってきた文化芸術に関する活動があればお聞かせください。

2.大阪都構想が現実味を帯び、行政形態が大幅に変わる可能性があります。大阪市と堺市は隣接する地域ながらそれぞれ独自の文化的土壌がありますが、大阪都構想が実現した場合、堺市の文化芸術に対してどのようなビジョンで文化芸術政策を実施するかお聞かせください。

3.大阪市立大学と大阪府立大学が統合されます。大阪都構想が現実のものとなれば、その他文化施設の統廃合の議論もなされる可能性がありますが、貴殿のお考えをお聞かせください。

 

回答

※今回候補者の皆さんより期日迄にご回答いただきました。アンケートご依頼の際、 ご回答順、原文ママにて掲載とお伝えしていたので、以下のようにご紹介します。

野村友昭氏
野村友昭氏

1.これまで市議会議員として、アートグランプリや、堺市民芸術文化ホール「フェニーチェ堺」など、文化芸術に関する様々な質疑を行い、文化行政の推進に努めて参りました。アートグランプリは積極的に推進するよう訴え続け、いまや中学生にとっての「アートの甲子園」として定着し、堺の代表的な文化イベントとなりました。フェニーチェ堺は、その運営に行政が関わっていくべきだと訴えてきました。単なる貸ホールとするのではなく、また民間事業者によって営利目的の興行だけを行うのでもなく、市民が様々な文化芸術に触れられる場にすべきだと、強く訴え続け、民間事業者ではない、文化振興財団による運営に繋がっています。これらの質疑を通じて、公共が文化に関わっていく意義を明らかにし、堺の文化行政を推進して参りました。

2.大阪都構想には断固反対しています。大阪市、堺市がそれぞれ独自性を発揮した行政運営がなされるべきだと考えています。当然ながら、文化行政はその独自性が重要な分野です。私が市長になる限りは、堺市で大阪都構想が実現することはなく、ゆえに「大阪都構想が実現した場合」という問いへの、お答えはございません。

3.文化施設は、そもそも効率性や採算性の観点だけで議論されるべきものではありません。大阪府、大阪市(あるいは堺市)が、それぞれに同種の文化施設を運営していたとしても、それを即、統廃合の議論に結び付けるべきものではありません。むしろ、文化施設の充実は、本来、そのまちの文化の向上も資するものです。よって、二重行政云々の議論はなじまないと考えます。

 

永藤英機氏
永藤英機氏

1. 私自身、文化や芸術作品には深い関心があり、旅行などの際には博物館や美術館を訪れたり、コンサートホールや劇場に足を運んでその土地の歴史や文化を知るように意識してきた。また、私自身も趣味としてではあるが生け花や楽器演奏(フォークギター)の経験がある。
堺には歴史が育んだ多様な文化があり、堺に縁のある文化人も多い。堺市もミュシャや吉田初三郎の作品のように世界的・全国的にも誇ることのできる芸術作品を保有しているが堺市民の皆さんには知れ渡っていないように感じる。
これまで私が見聞きしてきた経験を活かして、専門とする方々のご意見を伺いながら、堺市民が文化に慣れ親しんでいただくことで更に広め、新しく文化や芸術を堺から生み出せるように行政として取り組んでいきたい。

2. 仮に大阪都構想が実現し行政形態が変わったとしても、そこに住む住民の生活や文化芸術活動が影響を受けることがないよう制度設計を行う。大阪都構想の成立如何にかかわらず、歴史文化のまちとして発展してきた堺市の魅力発信に注力しながら、多くの方に堺を訪れていただき堺の文化に触れてもらえるようなまちづくりを目指す。

3. 大阪市立大学と大阪府立大学の統合とは、あくまでも法人レベルにおける統合である。大阪府立大学の立地自治体である堺市として、存続を前提とし、理系分野に特化した更なる機能拡充を目指す。大阪都構想=文化施設の統廃合ではない。各々の施設の特性等総合的に勘案し、一人でも多くの方にご利用いただける施設運営を目指す。

 

立花孝志氏
立花孝志氏

1.★活動した事はありません。

2.★今のところ具体的な政策はありません。

3.★市民の多数決に従います。
 

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この度ARTLOGUEは、文化芸術を政治の場でもっとイシューにするために、今夏実施される参議院選挙の全候補者に「文化芸術マニフェスト」を問い、その回答をサイトに公開する「ManiA」プロジェクト を立ち上げました。

そして、「ManiA」の運営費をクラウドファンディングで集めています。

◯文化芸術を政治の場でイシューに! 参院選、全ての候補者に「文化芸術マニフェスト」を問う!!
https://motion-gallery.net/projects/mania_artlogue

プロジェクトの最初の取り組みとして参議院選挙に焦点をあてていますが、今後、今回のような各地の首長選や、国政選挙でも同様の問いを候補者に投げかけたいと考えています。

我々が誇る文化芸術は連綿と受け継がれ、紡がれてきたものです。国内外の情勢が目まぐるしく変わる中、バトンを受取り、どう未来につないでいくかを真剣に考えないといけない時期にきています。

文化芸術を行政、国民が「自分ごと」として議論出来る社会を目指し、「ManiA」では、SNSで文化芸術を巡る政策への希望、疑問を募集し、それを踏まえて、国政を担う政治家の皆さんに、文化芸術に対するビジョンを積極的に問うていきます。

多くの方が「自分ごと」と感じて下さったら、それだけ「ManiA」は意義あるプロジェクトになれると信じています。

どうか「ManiA」が挑戦する取り組みを共に見守り、ご支援ください!

◯ 文化芸術を政治の場でイシューに! 今夏の参院選で全ての候補者に「文化芸術マニフェスト」を問う「 ManiA(マニア・Manifest for Arts)」始動!!

クラウドファンディングにてご支援を宜しくお願いします!

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