sanwacompany Art Award / Art in the House 2024 受賞者決定! 受賞者展は6月28日まで

小宮太郎《嘗てのとびら》 Photo: NOZOMU MATSUNAGA

「くらしを楽しく、美しく。」を理念に、キッチンをはじめとした住宅設備機器・建築資材を開発・販売するサンワカンパニーは、現代アートの分野で活躍する新進気鋭のアーティストをサポートしています。

平面作品の展示プランを募集した「sanwacompany Art Award / Art in the House 2024」(募集期間2023年12月17日~2024年2月26日)につきまして、審査の結果受賞者が決定しました。

6月28日まで、サンワカンパニー東京ショールームにて受賞作品を展示します。

 

■展示概要

展示期間:2024年5月10日[金]~6月28日[金] 10:00~17:00 
会場:サンワカンパニー東京ショールーム 7F
(東京都港区南青山2-27-25ヒューリック南青山ビル)
アクセス:東京メトロ銀座線「外苑前」1a出口より徒歩1分

ご来館前にご予約をお願いします。
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※【東京ショールーム】見学予約(セルフ見学)を選択ください。

 

■審査員

天野太郎(東京オペラシティアートギャラリー チーフ・キュレーター学芸部長)
沓名美和(美術史家、キュレーター)
高橋隆史(株式会社ブレインパッド共同創業者&取締役会長)
山根太郎(株式会社サンワカンパニー 代表取締役社長)
鈴木大輔(株式会社アートローグ 代表取締役CEO)


■グランプリ

小宮太郎 Komiya Taro 「閉じた窓、少しだけ開いた扉」」
推薦者:荒井 保洋(滋賀県立美術館学芸員)

小宮太郎《少しだけ開いた扉》 Photo: NOZOMU MATSUNAGA


コメント
私たちの身近に存在している「扉」は私たちを違う空間へと誘い、「窓」はここではない違う景色を望むことができます。この展示では閉じた扉と窓が存在しながらも、その扉と窓が偽物(マスキングテープで描かれたもの)と知ったとき、人の意識の中でさっきまで見ていた感覚とは違う位相で世界が見え始めるかもしれません。みる人の目が世界に穴を穿ち、もしくは違う世界を知覚するための呼び水として作品が機能して欲しいと思いながら制作をしています。今回の展示をするにあたり、sanwa companyさんのHPの中に「感性を刺激し続ける 空間を提供すること」という言葉を 見つけました。私自身、空間を扱うインスタレーション作家として、強く共感するところです。sanwa companyさんの取り扱う製品は、常に身近にある生活環境(空間) にも向けられたものだとも思います。今回どのような空間にも存在する、「扉と窓」をモチーフ として、空間の中でsanwaさんの商品とともに僕の作品も探すようにみていただければと幸いです。

アーティストプロフィール
1985年、神奈川県川崎市生まれ。現在は滋賀県大津市在住。2016年京都造形芸術大学大学院芸術研究科芸術専攻(博士)修了 。滋賀県大津市の共同スタジオ「山中suplex」メンバー。「みること」の能動性、人の視覚からの認知機能にアプローチしながら絵画や写真作品、高速回転するオブジェや、空間を利用したトロンプ・ルイユ(騙し絵)的なインスタレーションなどを制作。主な展覧会に、2024年個展「Virtual」(MAHO KUBOTA GALLERY・東京)、2023年「VOCA2023」(上野の森美術館・東京)、2021年「Soft Territory かかわりのあわい」(滋賀県立近代美術館・滋賀)など。


■サンワカンパニー社長特別賞

わにぶちみき Wanibuchi Miki 「Beyond the FUKEI」 
推薦者:飯野マサリ(genkilin代表、大阪芸術大学芸術計画学科非常勤講師)

わにぶちみき《LA2022-0918 (mix) (paint) (depict)》  Photo: NOZOMU MATSUNAGA

コメント
わたしは「風景のなかから色を抜き出す」という一点にだけフォーカスした、極限まで抽象化された「風景画」を描いています。それは、ITの発達した現代社会における風景の見方に対する問題提起であり、リアルとアブストラクト・アナログとデジタルの境界線を行き来しながら、誰でも簡単に記録・閲覧することができるようになった「風景」の本質に気づくきっかけとしての作品を目指した制作です。ミニマルかつ思考的な「風景」を生活のなかへ持ち込むとき、日常に思いもよらない癒しやハッとする瞬間、それを囲む家族や仲間の間にコミュニケーションを呼ぶことができると考えています。日常とひとつづきの場所にアートがある世の中を願って。

アーティストプロフィール
1981年大阪府生まれ。2012年 英国ボーンマス芸術大学大学院美術修士課程(MA)修了、2004年 近畿大学文芸学部芸術学科造形美術専攻卒業、第27回ホルベイン・スカラシップ奨学生(2012-2013)。主な活動に「六甲ミーツ・アート」(2023年/選出)、学園前アートフェスタ(2022年)、第49回現代美術ー茨木「メタコンセプチュアル」(2022年)、下町芸術祭(2021年)、鶉野飛行場跡アートプロジェクト「はなむけたむけ」(2020年)、鉱山(ヤマ)と道の芸術祭(2020年)、500m美術館賞グランプリ受賞(2016年)など。
 

■ファイナリスト入選

​​​​浅野ひかり Asano Hikari 「Tatami Kitchen」
推薦者:相馬千秋(東京藝術大学大学院美術研究科グローバルアートプラクティス専攻准教授)

浅野ひかり《Tatami tea pot》《Tatami case》  Photo NOZOMU MATSUNAGA

アーティストプロフィール
1996年生まれ。美術作家。2019年東京藝術大学美術学部先端芸術表現科卒業。2023年同大学院グローバル・アート・プラクティス専攻修了。主に国内では必要不可欠ではなくなってしまった和室に着目し、動きや錯覚を取り入れた立体作品を制作している。2023年 Artの力賞受賞、2019年 平成藝術賞受賞。2023年 Terrace Art Shonan AWARD 2023 テラスモール湘南賞受賞。主な展覧会に「丸い地球の模様替え - 仲町の家 - 」(仲町の家)、「小須戸ARTプロジェクト」(町屋ギャラリー薩摩屋)、「CAF AWARD 2019 ファイナリスト展」(ヒルサイドフォーラム)など。

 

■ファイナリスト入選

都築崇広 Tsuzuki Takahiro  「集成材の水平線」 
推薦者:原田雄(Yu Haradaディレクター)

都築崇広《集成材の水平線(登山道中腹)》《集成材の水平線(山腹のトレイル)》Photo NOZOMU MATSUNAGA

アーティストプロフィール
埼玉県生まれ。阿佐ヶ谷美術専門学校イメージクリエーション科卒業。同校非常勤講師。
我が家の外壁のシミや汚れの中にさえ、幾千の夜を越えて紡がれた景色がある。そんな「素材が語る物語」をテーマに、何気ない物の中に現代の風景を表現している。近年は建材を主要な素材に、今日我々が生きる、自然と人工が入り交じる風景を見つけている。主な展覧会として、個展「集成材の水平線」(Yu Harada)、個展「ああ、郊外」(ギャラリー桜林)、VOCA展2023、第26回TARO賞入選作品展、TOKYO MIDTOWN AWARD 2021など。

 

■ファイナリスト入選

安井鷹之介 Yasui Takanosuke「THEORIA2 -inside the room-」
推薦人:髙橋窓太郎(一般社団法人SEAWALL CLUB理事)

安井鷹之介《Poetic shelters -LudwigⅡ-》Photo NOZOMU MATSUNAGA

アーティストプロフィール
1993年愛知県生まれ。石膏と布を用いたギプスを主材として作る立体や平面作品を「弱い彫刻」と定義し翻弄される側面をもつモデルやモチーフを制作する一方、近年では東日本大震災後に建設された巨大防潮堤を彫刻と捉えてその表面に壁画を描く「海岸線の美術館」プロジェクトも行っている。

 

▽sanwacompany Art Award / Art in The House 2024 受賞式

 

▽グランプリ:小宮太郎「sanwacompany Art Award / Art in the House 2024」

 

▽サンワカンパニー社長特別賞:わにぶちみき「sanwacompany Art Award / Art in the House 2024」

 

【主催】
株式会社サンワカンパニー
住宅設備機器と建築資材のインターネット販売を行う株式会社サンワカンパニーでは、「くらしを楽しく、美しく。」の経営理念のもと、お客様の理想の空間や、くらしを実現する商品・サービスを提供します。人々のくらしをより良くする一つの方法として、住生活とアートとの調和を提案する「sanwacompany Art Award / Art in The House 」の開催を通して、次世代の現代アート分野で活躍する方を支援するとともに、空間やアートなどデザインに興味がある方に対する認知向上にも繋げていく。

【運営協力】
株式会社アートローグ
「Arts for Human and Planet」をビジョンに、「文化芸術を守るためにも、活かす」「誰もが、いつでも、どこからでもアートを楽しめる世界を創造する」をミッションに掲げ、アートを活かした社会問題の解決を目的に、様々なアート関連の企画・プロデュースを手掛ける。Study: 大阪関西国際芸術祭(2023年12月23日~12月28日)を主催する。

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