【5月26日から再開・会期延長!!】杉本博司が手がける「杉本表具」の美
「飄々表具-杉本博司の表具表現世界-」展開催

杉本博司「飄々表具-杉本博司の表具表現世界-」展

写真シリーズ「ジオラマ」、「劇場」、「海景」などで世界的に知られる現代美術作家 杉本博司。 その活動は古美術蒐集、建築、庭園、舞台演出、インスタレーションなど多岐にわたります。
 

杉本博司

そんな彼ならではの展覧会「飄々表具-杉本博司の表具表現世界-」が間もなく細見美術館で始まります。

これまでも同館では、杉本が企画構成し、蒐集品で床飾りのしつらえを行った「味占郷-趣味と芸術ー」展(2016 年)、 彼がリスペクトする謎のコレクター 夢石庵の美意識を再現した「末法」展(2017年)と、2回にわたり、独自の視点で日本美術を紹介する展覧会が開催されてきました。

3回めとなる今回のテーマは「表具」。
表具とは、布や、鑑賞の対象としても愛でられている古裂などを用いて作品を掛軸などに仕立てること。表具を施すことで美術品は守られ、引き立てられてきました。

杉本は、自身の作品や古今東西の蒐集品を、そうした古裂や皮、さらには男性用チュニックなども用いて、独自のイメージやセンスで新しい姿に仕立てており、こうした作品は「杉本表具」と呼ばれています。

展示は、自身の写真を掛軸・屏風・額といった様々なフレームで飾った作品を展観する第一部と、「杉本表具」と細見コレクションの競演の二部構成。

表具の持つ豊かな表現の可能性と、数寄者杉本博司の美意識からなる余芸というには余りある表現世界は必見です。

「華厳滝図」杉本博司  1997年(2005年軸装)小田原文化財団蔵 ©Hiroshi Sugimoto/Courtesy of Odawara Art Foundation「素麺のゆでかげん」大田南畝(蜀山人)  江戸時代後期 個人蔵「地蔵菩薩後光光背図」 鎌倉時代 個人蔵「墨筆抽象画」 白髪一雄 1960年代前半 個人蔵「罐鈴汁缶」 アンディー・ウォーホール  1974年 個人蔵
「飄々表具-杉本博司の表具表現世界-」展フォトギャラリー


■開催概要
会 期:
前期:2020年4月4日(土)~5月17日(日)
後期:2020年5月19日(火)~6月21日(日)

2020年5月26日(火)~9月6日(日)(更新:2020年5月21日)
会 場:細見美術館
時 間: 10:00~18:00
*入館は17:30まで
10:00~16:00
*入館は15:30まで(更新:2020年5月21日)
休 館:月曜日
*5月4日は開館
料 金: 一般 1,400円(1,300円) 学生 1,100円(1,000円)
*()内は20名以上の団体料金
*障がい者の方は、障がい者手帳などのご提示で団体料金にご優待

※安全対策として、館内の茶室「古香庵」、「トラットリアen」はひきつづき休業、団体でのご来館は受付不可となっております。
来館の際は、事前にこちらをご確認ください。

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