飛騨高山に和のオーベルジュ「玄珠」誕生。アートプロジェクトも始動。最上のアートツーリズムを。

飛騨高山にオーベルジュ玄珠誕生。アートプロジェクトも始動。

飛騨高山、紅葉ドライブの名所として知られ、郡上八幡から高山市街までをつなぐ全長64kmの「飛騨せせらぎ街道」の中間地点、風光明媚な岐阜県高山市清見町にある「ふるさと公園」内に、全15部屋と小ぶりな和のオーベルジュ「玄珠」がこの夏にオープンします。
オーベルジュとはフランス語で主に郊外にある郷土料理を提供するレストランつきのホテルのことです。

ARTLOGUE はパートナーとしてアートを通じて玄珠のブランディングと、高山市での「飛騨高山アートプロジェクト(仮)」をプロデュースしていきます。

 

“錆びと木材”のアーキテクチャ

オーベルジュ「玄珠」

この奇抜なデザインは「ベネチアビエンナーレ特別金獅子賞」など国内外でも多数の受賞歴も持つ神戸大学の教授でもあり、建築家の遠藤秀平氏によるものです。緑豊かな自然と調和するように、赤錆をまとった波型のコルゲート鋼板を使い、積雪の多いこの地でドーム型にすることで風雪に耐えるように設計されています。

ホテル内部は飛騨地方の杉と桧を使った木造、壁の大部分はモルタル仕上げで、各部屋趣向の違うデザインになっています。バスルームなどはスタイリッシュなサンワカンパニーの商品が使われています。第二期工事では、森を見ながら湯船に入れ、エステも併設するスパが完成予定です。

オーベルジュ「玄珠」の玄関バスタブなどはサンワカンパニー完成予定のスパからの眺め(イメージ)すぐ隣には清流、馬瀬川が流れています。

 

滋養に満ちた郷土料理

前菜 清美大原 山の幸

和のオーベルジュ玄珠で供される料理は、現代の魯山人と謳われる伊賀焼「土楽」窯元・福森雅武氏の「食楽」の教えを元に、和のオーベルジュ徳山鮓や東京吉兆で修業しフランスなどの日本大使館にて研鑽を積んだ早川直樹氏が腕をふるい、春夏秋冬、季節ごとに岐阜県産の山の幸、ジビエ、川魚など地の食材をふんだんに使った郷土料理が楽しめます。
内覧会での料理は前菜には清美大原の山の幸から、温泉で養殖されているスッポンの茶碗蒸し、岩魚の御造り、郡上鮎の塩焼き、ジビエ 夏鹿のロースト、土鍋で炊いたとうもろこしご飯などが出されました。

御椀 温泉スッポン 茶碗蒸し御造 岩魚焼物 郡上鮎 塩焼ジビエ 夏鹿 ロースト食事 玉蜀黍 土鍋御飯、赤だし、香の物甘味 落雁、アイスクリーム、赤福料理長の早川直樹氏中央:ジビエ工房めいほうの元満真道氏

 

玄珠の名の由来

名称の「玄珠(げんじゅ)」はアンバサダーでもあり高野山高祖院住職の飛鷹全法氏が命名。名称の由来を飛鷹氏は以下のように言います。

空海弘法大師が、ある僧侶のために寄せた詩の中に、『山水を経て、玄珠を瑩(みが)く』と言う言葉があります。自然の中で、自心を磨き、自然とひとつになっていく澄明な境地を表現しているのですが、自然豊かな飛騨高山のせせらぎ街道に位置するこのオーベルジュが、そのような心身ともに清らかになれる場となるよう願っております。

 

アートの展示 栗棟美里展

栗棟美里展

ARTLOGUE キュレーションで玄珠初のアートの展示は栗棟美里氏です。80m以上ある廊下に枯れゆく花の写真に弔いと再生の概念を持つ灰を付着させた《Condolence》シリーズと、ひび割れたグラスポットの写真の上から金継ぎのようにペイントした《Crushed/Glass pot》シリーズ 14点の作品を展示。
せせらぎ街道は、以前、郡上八幡から高山市街までの主要なアクセス道路でしたが、東海北陸自動車道が飛騨清見インターまで開通したことにより交通量が減少。玄珠のある場所にあったホテルも閉館となり、ある時代の役目は終えた場所でもあります。
弔を意味するCondolance、破壊を意味するCrushed 、共にタイトルはおめでたい場には一見ふさわしくないように感じます。
しかし、その場所に玄珠が出来ることによって、主要な交通の道という過去には弔いを、そして灰の持つ再生の意味で最上のツーリズムエリアとしての新たな門出を祝しています。また、《Crushed/Glass pot》に施された金継ぎは、破損した器を不要なものとして捨てるでも、何事もなかったかのように修復するでもなく、割れていることすらも愛おしみ、金で誇張し新しい価値を創造する日本人の美意識を感じさせます。
玄珠とそこに集う人々が金継ぎとなり、この飛騨高山の地に新たな価値を創造することを願い、作品を選定しました。

栗棟美里作品ご購入はこちら
◯ ARTLOGUE GALLERY 栗棟美里
 

 

 

《Crushed/Glass pot》

 

2020年8月1日大安吉日、快晴。内覧会

乾杯のご挨拶は高山市の國島芳明市長

内覧会は、新型コロナウィルスの影響もあり、換気や消毒のみならず高山市の方々と他府県の方々とは時間をずらし二部制にするなど、感染対策に最善を尽くし開催しました。
一部では、國島芳明市長や高山市の名士の方々が集い「玄珠」の成功を祈念するとともに、地のものをふんだんに使った料理を堪能。

鈴木からは高山市や観光協会とも企画を進めている「飛騨高山アートプロジェクト(仮)」の説明もさせていただきました。 3月 10日に國島市長とお話をしてからコロナの影響で止まっていましたが、ようやく始動です。

高山市の皆様に「飛騨高山アートプロジェクト(仮)」の説明をする鈴木


ラグジュアリーな「SDGs ツーリズム」もテーマにしている玄珠を起点とし、「Arts for SDGs」というコンセプトも加え、自然、食、アートなど飛騨高山で最上のアートツーリズムを提供していきます。
玄珠ではアーティスト・イン・レジデンス「ARTLOGUE レジデンス」の実施も予定しています。
國島芳明高山市長からも「これからがとても楽しみです。新しい文化を一緒に創造してまいりましょう!!」とメッセージをいただきました。

二部ではアンバサダーの飛鷹全法氏やアートアクアリウムの木村英智氏など小島オーナーの仲間達が招かれて、深夜まで門出を祝いました。

第二部に集まった仲間たちバータイムは郡上八幡の巳蒸留所が製造するクラフト アブサン木村氏が乗ってきた車は、世界に8台しかなくCarrozzeria Touringに認められた人しか購入できないアルファロメオ・ディスコボランテ。しかも、木村氏の車は8台中唯一、52年式のエンブレムが付き、同じ塗装が施されています。ちなみに、$2,000,000するそうです。

 

 

新型コロナウイルス感染防止対策として当面は紹介制

現在、新型コロナウイルスの感染防止対策として玄珠のオーナー及びメンバー、そしてスタッフのご紹介のお客様のみとなっています。

しかし、近い将来、皆様も飛騨高山、玄珠で食楽やアートを楽しめるはずですので、しばしお待ちください。

 

玄珠からせせらぎ街道を約11Km北上すると西ウレ峠 分水嶺があります

 

オーベルジュ玄珠 - Auberge Genju

サイト:https://www.hidaoppara.com/
住 所:岐阜県高山市清見町大原801-5
アクセス:
◯ 名古屋・岐阜市方面から
東海北陸自動車道「郡上八幡インターチェンジ」を降り、せせらぎ街道を高山方面に約35分。
◯金沢・富山方面から
東海北陸自動車道「高山西インターチェンジ」で降り、せせらぎ街道を郡上八幡方面に約40分。

 

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