「鉄道芸術祭vol.6 ストラクチャーの冒険」 フォト&ビデオレポート

「鉄道芸術祭vol.6 ストラクチャーの冒険」  フォト&ビデオレポート

京阪電車中之島線 なにわ橋駅の地下1階コンコースにあるアートスペース「アートエリアB1」で本日から「鉄道芸術祭vol.6 ストラクチャーの冒険」が開催。
鉄道芸術祭は"鉄道"のもつ車両や沿線図、先進的な技術など魅力と、その創造性に着目して行われるアートプロジェクトです。
第6回目は「ストラクチャーの冒険」と題し、鉄道がもたらした社会システムなどの様々なストラクチャー(構造、機構など)に着目しています。
本展では、物理的構造をつくる現代美術家の榎忠、システム的構造をつくる音楽クリエイティブチームのインビジブル・デザインズ・ラボ、イメージ的構造をつくる漫画家の五十嵐大介の3組の作品で構成されています。
榎忠の作品は物理的に力強くも見えるが、そこに積まれているのは使用済みの薬莢やひしゃげた鉄塊、そして私たちがイメージする”武器”としての機能を持たない大砲などであり役には立ちません。インビジブル・デザインズ・ラボは展示されているピアノをある法則で弾くと3点ある作品上にある木球が転がり、音を奏でるという仕組みです。しかし、私たちにはそこに介在するシステムは知らされておらず、無秩序に弾いてみるしかありません。透過性のある布にプリントされ天井から吊るされた五十嵐大介のマンガの一コマは、まるで脳内に浮かんでは消えていくイメージのように、ハッキリと何かを伝えるでもなく儚くも見えます。
こうして見ると、これらの作品たちはストラクチャー自体の曖昧さや危うさを訴えているようにも見えます。
さて、私たちが住む社会システムというストラクチャーは盤石で、信頼出来るものなのでしょうか。

 

鉄道芸術祭vol.6 ストラクチャーの冒険

会 期:2016年11月12日(土)~2017年1月22日(日)
会 場:アートエリアB1
出展作家:五十嵐大介(漫画家)、インビジブル・デザインズ・ラボ(音楽クリエイティブチーム)、 榎忠(現代美術家)
オフィシャルサイト:http://artarea-b1.jp/archive/2017/01221006.php

 

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