ジャコメッティ展

ぎりぎりまで切りつめられ、引き伸ばされた立像により、第二次世界大戦後の彫刻史に決定的な位置を確立したアルベルト・ジャコメッティ(1901-1966年)。イタリア語圏スイスに生まれ、パリに移住したジャコメッティは、アフリカやオセアニアなどのプリミティヴな造形やキュビスム的彫刻への傾倒を経て、シュルレアリスム時代には、台座から解放された作品や台座自体を作品化したボード型の隠喩的・象徴的作品を手がけ、彫刻史上の画期をなします。そして、1930年代後半にモデルに基づく制作に回帰すると、「見えるものを見えるままに」造形することの困難に向き合いながら、人間存在の根源に肉薄する立像や胸像を制作し、また、ドローイングや油彩画に取り組みました。

 本展覧会は、パリおよびチューリッヒのジャコメッティ財団と並ぶ、ジャコメッティの一大コレクションを有す南フランスのマーグ財団美術館の全面的な協力のもと、さらに国内の優品も加えた大回顧展となります。モデルとして、対話者として、ジャコメッティと深い親交を結び、見ることと造形化することの間で葛藤するジャコメッティの日々を記録した日本人哲学者・矢内原伊作を描いたドローイングや、全9点から成る壮観の「ヴェネツィアの女」、実現しなかった「チェース・マンハッタン銀行のプロジェクト」のために制作され、現在マーグ財団美術館の庭園を飾る大きな三体の彫像など、充実した作品の数々をご覧いただき、ジャコメッティの創作の神髄を是非、体感してください。

/ 2017年10月14日

奈良美智が国内5年ぶりの個展『for better or worse』に込めた想いとは!?

奈良美智さんの初期から近作までを集めた豊田市美術館での大規模な展覧会のレポートです。実際の作家の部屋にある棚がそっくりそのまま再現され、324枚もの私物レコードや、小説に画集、写真集なども展示されています。奈良美智さん本人のコメントも掲載。

/ 2017年8月11日

アートダイエット in 豊田市美術館編

都会の喧騒を離れ、駅から離れた場所に自然に溶け込むように建てられた美術館は特別な魅力があります。アクセスは悪いけれど、とびっきり素敵。そんな美術館へはアートダイエットがオススメ!今回は豊田市美術館編です。

/ 2017年5月31日