単色のリズム 韓国の抽象

19人の作家の作品を通じて韓国の抽象絵画の流れを辿る展覧会が開かれる。
20世紀の前半には日本の影響を受け、大戦後はイデオロギーの対立による混乱を経験した韓国では、作家が作品の制作、発表を行うこと自体にも困難があった。また、他国の影響下にあった韓国の美術が、自国のアイデンティティを望む衝動は強固なものであったと想像できる。

本展では、大戦前の日本の制度で教育を受け、日本や欧米に渡って同時代の抽象芸術を学んだ金煥基(キム・ファンギ)、郭仁植(カク・インシク)、李世得(イ・セドク)、大戦後の新しい制度のもとで美術教育を受け、アンフォルメルなど欧米の同時代美術の影響を受けながらのちに「単色画」とよばれる韓国独自の抽象を生んだ権寧禹(クォン・ヨンウ)、丁昌燮(チョン・チャンソプ)、尹亨根(ユン・ヒョングン)、朴栖甫(パク・ソボ)、河鍾賢(ハ・チョンヒュン)、李禹煥(リ・ウーファン)など、先人の精神を受け継ぎ、現在の韓国美術を牽引する世代で展示を区分。

 様々な困難と闘いながら獲得された、静謐さと洗練をあわせ持つ韓国独自の抽象絵画の一端を見ることができる機会となる。

/ 2017年10月14日