ARTLOGUE 編集部 ARTLOGUE 編集部 更新日: 2018.09.12
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概要
下野を代表する文人画家として知られる小泉斐(1770~1854)は、鮎図の絵師として著名ですが、その作域は広く、人物画・風景画・仏画など多岐にわたります。描法も、文人画風のものはもちろん、やまと絵風の作もこれまで知られていましたが、18世紀中ごろに流行した南蘋風の花鳥画も近年新たに確認されました。さらに、当時としては最新の絵具であったベロ藍(プルシアンブルー)を使って油絵の技法を用いて描いていたことが、新出作例と「縮図帖」から明らかになりました。
本テーマ展では、斐の多彩な画域のなかから、鮎・人物・風景に絞り、近年の研究成果とともに紹介していきます。また、斐の高弟として『小泉檀山門人録』の系図に登場していながら、これまでほとんど知られていなかった無名画人・田谷芝斎(1770~?)の新出作品もあわせて展観します。本展を通し、斐の画業の新たな一面と、弟子・芝斎の活躍をご覧いただければ幸いです。
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