ARTLOGUE 東京都展覧会 千代田区展覧会 北の丸公園展覧会
所蔵作品展 こどもとおとなのアツアツこうげいかん ARTLOGUE 編集部 ARTLOGUE 編集部    更新日: 2018.08.02

EXHIBITION / 展覧会

千代田区

所蔵作品展 こどもとおとなのアツアツこうげいかん

東京国立近代美術館工芸館| 2018.6.19(火) 〜 8.26(日)

  • 普通

口コミ(0件)


概要

日常からスペシャルな場まで、気づけば私たちの日々はいつも工芸とともにあります。たとえばお気に入りの湯呑茶わん。立ちのぼる湯気を吹きながらお茶をすすれば人心地がつき、しっくりとなじむ肌合いもくつろぎの時間を演出します。ありふれた情景に置かれたごく身近なもの。しかし、とりたてて疑問も抱かずに親しんできたそれには、なかに注いだお茶の数十倍もの温度をくぐりぬけた過程があります。そして窯(かま)のなかで焼くあいだもその前の成形のときも、圧力に抗し、同時にその力をボディのうちに取り込んでいる。そんなことを感じながら手に取ると、今までよく知っていたはずのものごとがちょっと違って見えるかもしれません。

工芸制作の現場をのぞくと、この温度と力のかかり具合が決め手となっているものが少なくないのに気づきます。ジャパンブルーとも呼ばれる藍染(あいぞめ)の青を染めるには、藍の葉っぱを発酵(はっこう)させたスクモを使うのですが、発酵床の熱は70度以上になることもあるのだとか。また、染料液につける前に布の一部をギュッと押さえておくとさまざまな模様があらわれますが、これは絞り染と呼ばれる染め方で、正倉院宝物にも伝わる古い技法です。一方、軽くて丈夫な白竹のカゴの色ツヤは、煮るか火であぶるかして油を抜き、そのうえ日光にさらして青から変化させた結果。なおも息づくしなやかさが許すギリギリまで押し曲げては組んでいき、パン!と戻ろうとする力でお互いを押さえ込む、それがカゴといういれもの空間を作っているのです。

澄ました顔してそこにある工芸のなんとドラマチックなこと!今回は「熱」と「圧」を切り口として、アツアツなのにクールな工芸観に迫ります。 イベントも充実しており、夏休みの自由研究、宿題対策にもご活用いただけます。

※イベントの詳細や申込方法は公式サイトをご覧ください。

口コミ(0)

人気ランキング 展覧会(全国)

入江明日香 ― 心より心に伝ふる花なれば ―

茨城県 美術館・博物館

茨城県天心記念五浦美術館

写実絵画のいまむかし

茨城県 美術館・博物館

笠間日動美術館

TeNQ5周年×絵本「はらぺこあおむし」誕生50周年記念 『エリック・カールと宙(そら) 展』

美術館・博物館

宇宙ミュージアム TeNQ(テンキュー)

太田喜二郎と藤井厚二

東京都 美術館・博物館

目黒区美術館

6月県博(けんぱく)デー

栃木県 美術館・博物館

栃木県立博物館

館蔵 夏の優品展「動物のかたち」

美術館・博物館

五島美術館

青のある暮らし ― 着物・器・雑貨

東京都 美術館・博物館

太田記念美術館

あなたのデスクトップにアートのインスピレーションを

ARTS WALLは、常にアートからの知的な刺激を受けたい方や、最新のアートに接したい方に、ARTLOGUEのコラムや、美術館やギャラリーで今まさに開催中の展覧会から厳選したアート作品を毎日、壁紙として届けます。 壁紙は、アプリ経由で自動で更新。