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長谷川利行 展 藝術に生き、雑踏に死す─ ARTLOGUE 編集部 ARTLOGUE 編集部    更新日: 2018.03.12

EXHIBITION / 展覧会

福島市

長谷川利行 展 藝術に生き、雑踏に死す─

福島県立美術館| 2018.3.24(土) 〜 4.22(日)

  • 普通

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概要

長谷川利行《青布の裸婦》 1937(昭和12)年  油彩、カンヴァス 個人蔵

 

京都に生まれた長谷川利行(1891~1940)は、多感な青春時代を文学に傾倒し、自ら歌集も出版します。30歳頃に上京、本格的に絵画を志して作画活動に没頭し、36歳で第14回二科展・樗牛賞、翌年には1930年協会展で奨励賞を受賞するなど、一挙に画家としての天賦の才能を開花させました。しかし、いつしか酒に溺れドヤを転々とする日銭暮らしを送るようになり、病で路上に倒れ、東京市養育院で行路病者として49歳の生涯を閉じました。

独自に体得した利行の油彩画は、自由奔放な筆致と天性の明るい色彩に溢れ、当時の画壇に衝撃を与えました。関東大震災から復興を遂げつつあった昭和初期、汽車や駅、モダンなビルディング、カフェや酒場の喧騒といった街の息遣いを、速筆で鮮やかに描き出します。知人、友人、カフェの女給や子供達を描いた人物画では、どれも描かれる人に心底寄り添い、その人の本質や生命感をカンヴァスの上に描き出します。これらの作品は、その波乱に満ちた人生からは想像出来ないほど、どれも凄まじいまでの美しさと宝石のような輝きに満ちています。

戦前の日本を破天荒に生きた画家・長谷川利行が亡くなって、70余年が過ぎようとしています。近年、《カフェ・パウリスタ》や《水泳場》といった長年所在不明となっていた油彩の大作が相次いで発見され、長谷川作品の古びぬ魅力が再び注目されています。18年ぶりの大規模回顧展となる本展では、それらの再発見作品を含め、油彩、水彩、素描、ガラス絵等の代表作約140点によって、改めて長谷川利行の画業の全貌を紹介します。

 

関連事業

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●ゲストトーク
 日時:3月24日(土) 14時〜15時
 講師:小林真結氏(府中市美術館学芸員)
 会場:企画展示室(要・企画展観覧券) *展示室入口集合
●講演会「雑踏の美学」
 日時:4月8日(日) 14時〜15時30分
 講師:原田 光氏(本展監修者、元岩手県立美術館長)
 会場:美術館講堂(聴講無料/定員250名/13時開場)
●担当学芸員によるギャラリートーク
 日時:3月25日(日)、4月7日(土)、4月13日(金) 各回とも14時〜15時
 会場:企画展示室(要・企画展観覧券) *展示室入口集合

 

長谷川利行 展 フォトギャラリー

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