「高橋コレクション展 マインドフルネス!」 CURATORS TV

「高橋コレクション展 マインドフルネス!」 CURATORS TV

「高橋コレクション展 マインドフルネス!」のギャラリートーク

スピーカー

上木原堅一

会場

鹿児島県霧島アートの森

会期

2013年 7月12日~2013年9月1日

展示について

 鹿児島県霧島アートの森では、夏の特別企画展として「高橋コレクション展 マインドフルネス!」を開催します。日本屈指のコレクター、精神科医・高橋龍太郎氏により収集され、2000点にも届くといわれる「高橋コレクション」は、日本の現代美術を俯瞰する上で欠かすことのできない貴重な作品を数多く含み、国内外でその重要性が認識されています。2008年に当館で開催した「ネオテニー・ジャパン 高橋コレクション」展は、全国7館を巡回し、多くの観客に日本の現代美術の多様性とポテンシャルを示しました。今回はさらにパワーアップして、40作家の約100点の作品を展示します。「マインドフルネス!」とは、「あるがままにアートを受け入れること」「今、ここにあることの気づき」を促し、作品を制作するアーティストと、その作品を観る私たちとをつなぐ言葉です。日本をアートの力で元気にしたい、という高橋氏の想いが強く込められています。高橋コレクションの原点である草間彌生は初期作品から近作まで14点を一同に展示。戦後のアートシーンを牽引してきた菅木志雄、李禹煥、横尾忠則、荒木経惟、森山大道から、世界でも人気の高い奈良美智、村上隆、会田誠ら中堅世代、そして若手のChim↑Pomまで、日本が誇るアーティストたちの力みなぎる作品をご覧ください。【出展作家(50音順)】会田誠/荒木経惟/安藤正子/大岩オスカール/大野智史/落合多武/ ob/樫木知子/川島秀明/草間彌生/熊澤未来子/小出ナオキ/鴻池朋子/小西紀行/小林正人/近藤亜樹/坂本夏子/佐藤允/塩田千春/塩保朋子/菅木志雄/鈴木ヒラク/辰野登恵子/Chim↑Pom/名知聡子/奈良美智/橋爪彩/畠山直哉/平野薫/福井篤/藤田桃子/舟越桂/松井えり菜/宮島達男/村上隆/森村泰昌/森山大道/ヤノベケンジ/横尾忠則/李禹煥

アーティストについて

02;36  草間彌生09;00 松井えり菜13;30 鈴木ヒラク19;54 小出ナオキ31;04 Chim↑Pom精神科医 高橋龍太郎(たかはし・りゅうたろう) 私たちがアートという対象を知るときに、わきおこる解釈、評価、感情の殆どに個人的な(文化的な、集団的な)バイアスがかかるため、アートを「ありのまま」に知覚することは困難です。この既成の判断やとらわれを一旦かっこに入れ、あるがままにアートを受け入れることを「マインドフルネス!」と名付けました。 「今、ここにあることの気づき」は北伝仏教の瞑想の基本テーマですが、それを最近の認知行動療法では、マインドフルネスという言葉で表現して取り入れています。このような気づきを得ると、今まで気になっていた世俗的な悩みが現実を適切に反映したものでなく、それが自分の中心的側面でないと気づくことができます。それを脱中心化といいます。 私たちのアートに向かう姿勢こそ、マインドフルネスであるべきでしょう。アーティストが作品をつくるときには気づきや脱中心化がおきているともいえます。 コレクションという行為自体もそう言われればマインドフルネスそのものではないでしょうか。草間彌生 (くさま・やよい)http://www.yayoi-kusama.jp/松井えり菜 (まつい・えりな)http://www.erinamatsui.com/鈴木ヒラク (すずき・ひらく)http://www.wordpublic.com/hiraku/小出ナオキ (こいで・なおき)http://www.tomiokoyamagallery.com/artists/koide/#fragment-10Chim↑Pom (ちんぽむ)http://chimpom.jp/

スピーカーについて

上木原堅一 (うえきはら・けんいち)1974年鹿児島県生まれ。2003年鹿児島大学教育学部学校教育教員養成課程美術科卒2004年より鹿児島県内の高等学校にて美術教諭として勤務。2011年より鹿児島県霧島アートの森の学芸員として勤務。20011年「八谷和彦展 OPEN SKY IN KIRISHIMA」、2012年「加藤泉展 SOUL UNION DELUXE」を担当

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