「青森EARTH2014」 CURATORS TV

ARTLOGUE 編集部

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「青森EARTH2014」のギャラリートーク

スピーカー

奥脇嵩大

会場

青森県立美術館

会期

2014年12月2日~2015年3月22日

展示について

青森EARTH2014 第1部=追悼・豊島弘尚 彼方からの凝視 第2部=縄目の詩(うた)、石ノ柵 「青森EARTH」は青森の大地に根ざしたアートの可能性を探究していくプロジェクトです。今年度は青森ゆかりの画家・豊島弘尚(1933-2013)を追悼する「第1部=追悼・豊島弘尚 彼方からの凝視」、青森の縄文を代表する遺構の一つ「環状列石(ストーンサークル)」を切り口に縄文と現代の接点のありかを問う「第2部=縄目の詩(うた)、石ノ柵」の二部構成にて開催します。 第1部でご紹介する豊島弘尚は、身体の部分をモチーフにした触知的な作品から出発、北欧で目にした極光(オーロラ)を「天と地の往復書簡」と表現し、土偶に自らのルーツを感じながら制作を行った画家です。本展では、自己の感覚を基点に置きながら超宇宙的な眼差しを探求する画家の無限の軌跡をみることができます。 第2部でご紹介する作家は、菅谷奈緒、松井茂+王子直紀+仲井朋子、松江泰治、村上善男、吉増剛造です。環状列石を支える縄文の論理や世界観を参照項に、詩、写真、音楽、絵画、現代美術と、様々な芸術ジャンルによる作家たちの作品を展覧する本展は、遠くかけ離れたように思える縄文と現代が隣り合せに存在し得るかを問う試みとなります。 二部構成で行われる本展は、青森の大地に根ざしたアートを通じて、血肉の備わった地勢学的視座をもたらします。それは青森という一地域を考えることから、これからの人間・文明・自然観を考える上で大切な視座の一つを培うことにつながるのではないでしょうか。 Aomori EARTH 2014 Part I “Remembering Hironao Toyoshima—Gaze from Afar” Part II “Rope Pattern Poetry, Trails of Stones” “Aomori EARTH” is a project that seeks out new possibilities for art rooted in the land of Aomori. This fiscal year, the exhibition is split into two halves Part I “Remembering Hironao Toyoshima—Gaze from Afar,” is in memory of painter Hironao Toyoshima (1933-2013) who had strong links with Aomori, while Part II “Poems of Knots, Fences of Stone,” explores what common ground can be found between the Jomon period and modern times, using the stone circle, which represents the Jomon period heritage of Aomori, as a starting point. Hironao Toyoshima, featured in Part I, started by painting highly tactile works utilizing motifs based on parts of the body, but after seeing the Northern Lights (aurora) in Northern Europe, he produced works inspired by this correspondence between heaven and earth. His art was infused by a sense that his own roots lay in dogu clay figurines. This exhibition makes it possible to view the limitless trajectory of this artist, who, while making his own senses the base point, sought to explore a gaze that transcended the cosmos. Part II introduces Nao Sugaya; the trio of Shigeru Matsui, Naoki Ohji, and Tomoko Nakai; Taiji Matsue; Yoshio Murakami; and Yoshimasu Gōzō. Referring back to the Jomon period ethics and worldview that provided the support for stone circles, the works presented here are by artists who are proficient in a variety of artistic genres, including poetry, photography, music, painting, and contemporary art. This part of the exhibition attempts to discover whether the Jomon period and modern times, which are seemingly separated by a huge chasm, could coexist side by side. Through its use of art that is rooted in the land of Aomori, this two-part exhibition provides a topographical perspective that also has a human, physical touch. Thinking about the Aomori region will lead to the cultivation of an important perspective when considering how we view humanity, civilization, and nature.

アーティストについて

01:30 豊島弘尚 (とよしま・ひろなお) 画家 1933-2013。1933(昭和8)年、青森県上北郡横浜町に生まれる。56 年、稲葉治夫、高山尚、渡辺恂三らと「新表現主義展」結成。57 年、東京藝術大学美術学部絵画科油絵を卒業。同年安宅賞を受賞。64 年、「アンデパンダン '64 展」に出品。72 年第4回クラコウ国際版画ビエンナーレ、買上げ賞、75 年にはグラフィカ・クリエーチバ'75(フィンランド)で特別賞受賞。74-75 年にかけて、文化庁芸術家在外研修事業により、北米、北欧に滞在。98(平成10)年、《空に播く種子(父の星冠)》が第21 回安田火災東郷青児美術館大賞受賞。02 年、回顧展「北の光に魅せられて…豊島弘尚展」(八戸市美術館)。06 年、自選回顧展「豊島弘尚展―熾りつづく風景」(池田20 世紀美術館)。08 年、「両洋の眼・2008」展で河北倫明賞受賞。 12:08 吉増剛造(よします・ごうぞう) 詩人 1963年慶應義塾大学文学部国文科卒業。主な詩集に1970年『黄金詩篇』(思潮社 / 東京)、1984年『オシリス、石ノ神』(思潮社 / 東京)、2011年『裸のメモ』(書肆山田 / 東京)他多数。主な著書に1999年『生涯は夢の中径-折口信夫と歩行』(思潮社 / 東京)、2009年『キセキ-gozoCine』(オシリス / 東京)、2012年『詩学講義 無限のエコー』(慶應義塾大学出版会 / 東京)他多数。その他写真集に2010年『盲いた黄金の庭』(岩波書店 / 東京)。2003年紫綬褒章受章。2013年旭日小綬章受章。文化功労者。 15:43 松江泰治(まつえ・たいじ) 写真家 1987年東京大学理学部地理学科卒業。主な個展に2012年「世界・表層・時間」(IZU PHOTO MUSEUM / 静岡)他多数。主なグループ展に2011年「アーティスト・ファイル2011―現代の作家たち」(国立新美術館 / 東京)、2014年「札幌国際芸術祭2014」(札幌芸術の森美術館 / 札幌)他多数。主な受賞に2002年木村伊兵衛写真賞、2012年東川賞国内作家賞等。 18:21 菅谷奈緒(すがや・なお) アーティスト 2007年女子美術大学大学院美術研究科立体芸術専攻修了。主な個展に2011年「days」(art&river bank /東京)。主なグループ展に2014年「egØ -「主体」を問い直す-」(punto / 京都)。主なプロジェクトに2014年「アラフドアートアニュアル2014」(土湯温泉町~福島市西部の各所 / 福島 ※菅谷奈緒+小西智恵+A.Y.K.K.projectとして参加)http://naosugaya.com/ 20:52 村上善男(むらかみ・よしお) 画家 1933-2006。1954年岩手大学学芸学部国語科乙一類終了。1953年「二科展」初入選(以後1961年まで毎年出品)。岡本太郎に師事。主な個展に2005年「回顧展 北に澄む 村上善男展」(萬鉄五郎記念美術館他 / 岩手)、2007年「平成19年度 青森県立美術館常設展特別展示 『村上善男の軌跡』」(青森県立美術館 / 青森)等。主なグループ展に「東北の継承-20世紀からの発見」(宮城県立美術館 / 宮城)等。主な受賞に1960年第4回シェル美術賞。 21:57 松井 茂(まつい・しげる) 詩人 1975年東京生まれ。主な詩集に2010年『時の声』(photographers' gallery / 東京)等。 編著に『虚像の時代 東野芳明批評選』、『日本の電子音楽 続 インタビュー編』。 個展に、2014年に長蔦寛幸とのユニット、シニギワ名義による「ROADSIDE PICNIC」 (University of California, Merced)等。現在、東京藝術大学芸術情報センター助教。 22:35 王子直紀(おおじ・なおき) 写真家 1977年東京都生まれ。東京造形大学卒業。近年の主な個展に2009年「牛島」(新宿ニコンサロン・東京)、2011年「KAWASAKI」、「那覇・川崎」(photographers' gallery・東京)など。主なグループ展に2006年「ICANOF Media Art Show 2006『TELOMERIC vol.3』」 (八戸市美術館・青森)など。写真集に『TELOMERIC』(photographers' gallery、2006年)、『吐噶喇』(KULA、2014年)などがある。 23:22 仲井朋子(なかい・ともこ) 作曲家 国立音楽大学音楽デザイン学科、同大学大学院修士課程修了。作曲とライヴ・エレクトロニクスを軸とした電子音楽を学ぶ。在学中よりInternational Computer Music Conference、アジア音楽祭などに入選。作品はDanish National Radio、SonicArtシリーズ、Asia Computer Music Projectなど国内外で演奏されている。現在、東京藝術大学、洗足学園音楽大学講師。

スピーカーについて

奥脇嵩大(おくわき・たかひろ) 1986年生まれ。青森県立美術館学芸員。京都芸術センターアートコーディネーター、大原美術館学芸員を経て現職。企画した主な展覧会に「ここから 何処かへ 國府理」(2012年 京都芸術センター)、「青森EARTH2014第2部=『縄目の詩(うた)、石ノ柵』」(2014年 青森県立美術館)、「光の洞窟」(2015年 KYOTO ART HOSTEL kumagusuku)等。