1コマ漫画で子育てのストレスを忘れよう。キノコママが子育てに奮闘する『キノコ日記』

nanchatic

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独特のユーモアと絵の達筆さで注目しているのが、TwitterInstagramにシジョーさんが投稿している子育て1コマ漫画『キノコ日記』。キノコの形をしたママが、2人の人間の子どもを育てています。時おり動物たちも登場して、子育ての「あるある」や、ユニークな子どもの個性が、ちょっとシュールに表現されています。作者のシジョーさんにお話をお伺いしてみました。

 

登場人物とキノコ紹介


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椎茸型キノコ:ママのシジョーさん。「元がかなりいい加減なので、子どもたちに食事を与えて安全管理を行っている自分に、毎日すごく驚いています」

松茸型キノコ:パパ。子どもと遊ぶのがとても好き。子どもたちはパパの料理も音楽も大好き。

女児型人間:2011年産まれの長女。「明日の私は今日の私を越えていく」という強い信念を持っている。努力家。魔法の研究やファンシー絵の練習、変顔チャレンジ、ダンスの振り付けなど朝から晩まで忙しい。弟のことが大好き。好きなものは最後に食べるタイプ。

男児型人間:2015年産まれの長男。電車と果物に夢中。声が大きい。姉のことが大好き。姉が落ち込むと逆に張りきったりする。好きなものは最初に食べるタイプ。

 

『キノコ日記』の制作について

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『キノコ日記』を描く前は、人間以外のもの(動物のこと?)ばかり描いていたというシジョーさん。友だちから「子どもも産まれたことだし、人間を描いてみたらいいんじゃない?」と言われ、試しに描いてみたら、拍子抜けするほど描きやすかったそうです。

作業療法士の仕事をしていたシジョーさんは、「子どもとの関係を俯瞰的に見るために、絵にするという方法が自分にはピッタリだったんです」とのこと。子どもが大きくなった時に、「こういう感じで親に関心持たれていたのか〜」と見てくれたらいいと思いながら、絵日記をがんばって続けているそうです。

制作は夜に子どもが寝た後や、たまに外出した時に喫茶店で描いているとのこと。普段気が付いた事をメモして題材に起こし、描ける時に一気に何枚も描くそうです。「日中はずっと子どもたちのエネルギーにあてられているので、寝かしつけた後は呆然として何もできない事が多いんですが」。子育てって大変なんですね…。

下描きはせず、サインペンで紙に描きながら考えるという、杉浦茂ばりの漫画制作。「8割方は1回で描き終わります。スマホで撮影して、Cam Scannerというアプリで加工して投稿しています」

 

『キノコ日記』の歴史


【第1期】長女誕生そして〜

今日で娘が1才二ヶ月。歯が上下2本ずつしか生えてなくて、ビーバーみたいだったけど、新たに4本生えてきた。また人間に近づいてきた。噛まれると、息が止まる位痛い。やさしくしてほしい。
今日で娘が1才二ヶ月。歯が上下2本ずつしか生えてなくて、ビーバーみたいだったけど、新たに4本生えてきた。また人間に近づいてきた。噛まれると、息が止まる位痛い。やさしくしてほしい。

 

当時は、自分が子どもの親になったという事実にただ驚く日々。出産するまで、小さい子どもと触れ合う機会がほとんどなかったので、「赤ちゃんってかわいくて面白い生き物なんだな!」ということを知りました。



【第2期】長女歩きだす、お洒落に目覚める

 

ご先祖様へファンレター。娘はご先祖様の活躍を望んでいる。
ご先祖様へファンレター。娘はご先祖様の活躍を望んでいる。

 

だんだん長女のキャラが出てきました。子ども1人と親との密な世界。「面白いな。がんばって生きてるな」という気持ちと、ツッコミたい気持ちが混ざってきました。



【第3期】長男誕生

娘は、弟が生まれて嬉しいが我慢も多いのだろう。泣き芸健康法で発散、ますます元気になっていく。
娘は、弟が生まれて嬉しいが我慢も多いのだろう。泣き芸健康法で発散、ますます元気になっていく。

 

長女は、幼稚園デビューによる葛藤と成長がみられました。長男の出産育児は、自分対赤ちゃんという構図に加えて、長女からの視点も交えています。そのためか、長女の時より心に余裕ができて、客観的になっているような気がします。しかし体力は限界。



【第4期】長男自我の目覚め、長女の葛藤

 

毎夜寝室に現れる〈きのこさん〉。2歳弟は「キノコサン、ダッコシテクダサイ!」と目を輝かせて叫ぶ。6歳娘なりの着ぐるみ。
毎夜寝室に現れる〈きのこさん〉。2歳弟は「キノコサン、ダッコシテクダサイ!」と目を輝かせて叫ぶ。6歳娘なりの着ぐるみ。

 

長女は、長男に自分のペースを乱される日々に爆発することも。長男もそれに負けずに対抗。大変な戦いの日々ですが、長女も長男もお互いのことが大好き。それぞれの面白いところを伸ばしあう瞬間があり、それがとても新鮮でほかでは得られない楽しさがあります。しかし体力が限界。



子どもたちのアート参加


6歳の長女は2歳前から、京都市美術館で毎年開催されている「グッドアート展」に出展。「これ、今度のグッドアートに出そうかな」などとしゃべって、アート制作が日常の中に浸透しているそうです。長女の様子を見ていた長男は、「サクヒン…コレ、サクヒンダカラ!」と、集中して折り紙を丸めて果物を作ったそう。

引っ越し前の非常にあわただしい時期に、何か集中できるものがあるのは良いことだな〜と思いました。

 

《グッドアート展》の長女の作品
《グッドアート展》の長女の作品
「グッドアート展」の長男の作品
「グッドアート展」の長男の作品


キノコママ、音楽もやります


シジョーさんは、「ドラヒップ」というバンド(現在はユニット)を20歳の頃から続けています。友人と2人で羊や原始人の扮装をして、打ち込みの音楽に合わせて歌ったり踊ったりするのだそう。

出産と育児は自分にとって大きな出来事で、自分が「変わった・変わらないといけない」のに、追いついてないような気分になることがあるんです。ごくたまにライブをすると「自分という存在はずっと連続してある」「一般的な価値と無関係なことに夢中になってもいいんだ」と実感できてとても楽しいんです。

ドラヒップに強い興味を持って、一度だけ一緒にステージに出演した長女。今は卒業したらしく、ドラヒップのライブをすると言うと「またアレやるんや」とフフっと笑われる。くやしい(笑)。


シジョーさん、体力が限界な中、ご協力ありがとうございました!