Apple、村上虹郎、コーネリアス…。アートなミュージックビデオでお目々パッチリ

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MTVの登場以来、ミュージシャンと音楽レーベルにとって重要なプロモーションの手段となったミュージックビデオ。各方面のすぐれたアーティストたちが結集して制作されるトータルアートといえます。クリエイティブなMVをチェックすれば、眠いお目々もパッチリ。

こだわりアートのミュージックビデオ

今年2018年3月に公開された、Appleの家庭用スマートスピーカー「HomePod」のプロモーションビデオは、スパイク・ジョーンズ(Spike Jonze,  1969~)がディレクションを担当。映画『マルコヴィッチの穴』や、数々の斬新なMVを手がけてきた映像の魔術師は、手作業の舞台美術のアナログ的アプローチで、CGをしのぐファンタスティックな映像世界を構築しています。伸びる家具や動く壁のフューチャリスティックな映像は、大道具さんのDIYによるもの。

キャストには、イギリス出身のシンガーソングライター・FKAツイッグス(FKA twigs,  1988~)が起用され、素晴らしくキュートなダンスを披露。音楽は、現在ノリにノっているアンダーソン・パーク(Anderson .Paak,  1986~)の新曲《Til It’s Over》です。

イギリス出身の音楽プロデューサー、DJ、ミュージシャンのボノボ(Bonobo)。2017年のアルバム「Migration」から《Bambro Koyo Ganda (feat. Innov Gnawa)》という曲のMVです。ワールドミュージック的なボノボの音楽的世界観を、文字通り世界各地の美しい風景映像で表現。日本で撮影されたシーンも登場するので注目です。タイムラプスや高度に合成された同一のマテリアルが、音楽と精緻にシンクロ・ループするプロダクションの完成度には目を見張らされます。

2017年に発表されたCornelius(コーネリアス)の新作アルバム「Mellow Waves」。収録曲の《あなたがいるなら》の精緻なプロダクションは、音楽関係者に大きな衝撃をあたえました。同じく収録の《夢の中で》のMVのアニメーションは、京都出身の世界的デザイン集団 groovisions(グルーヴィジョンズ)が担当しています。ポップなセンスによる凝りに凝ったつくりのオリジナリティの高い作品です。

ムービー仕立てのイマジネーション豊かなMV

村上虹郎主演による短編映画のような幻想的な映像は、女性日本人アーティストSatomimagaeの曲《塔》のMV。Satomimagaeは、吐息のような歌声がアンビエントで幽玄な雰囲気をかもし出す、注目のフォークシンガーです。移ろい消えていく現実の“はかなさ”の独特の表現は、ただ美しいの一言。セカンドアルバム「Koko」収録曲の《Niji》も名曲なのでぜひ聴いてみてください。

South Penguinの《house》のMVは、学生がつくった自主制作映画のような趣き。ループする日常風景がブラック・ユーモラスでシュールです。エコーの効いたドリーミーなサウンドとともに、中毒性のある不思議な作品になっています。セカンドEP「house」の収録曲です。


夏にピッタリ。爽やかミュージックビデオ

《Lucky Girl》はフェザーデイズ(Fazerdaze)のデビュー・アルバム「Morningside」収録のベッドルーム・ポップ。フェザーデイズは、ニュージーランド出身の女性シンガーソングライター アメリア・マリー(Amelia Murray)によるソロ・プロジェクトです。爽やかな風貌と歌声、DIYの手作り感のあるMVは世界中で話題となりました。

《Thailand》は、上海出身で東京のインディーズ・シーンで活躍するミュージシャン王舟の名曲。温かく包まれるようなやさしい歌声は、心にたまったオリや悩みを溶かしてくれます。ライヴの雰囲気も最高なので、機会があれば足を運んでみてください。

 

[おまけ] 男性のエゴを糾弾するオーストラリアの安達祐実

最後にもう1本。オーストラリアのシンガーソングライター、ステラ・ドネリー(Stella Donnelly )のMV。ソロ・デビューEP「Thrush Metal」の収録曲《Mechanical Bull》です。女性をモノとして消費する男性のエゴをシニカルに描いた作品です。とってもチャーミングな童顔は安達祐実そっくり。フェティッシュな映像がキワモノにならずにポップに昇華されているのが見事です。