裸足が最高。この夏、イチオシのアートな冒険へ! DMM.プラネッツ Art by teamLabレポート

チバヒデトシ

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裸足が最高。この夏、イチオシのアートな冒険へ! DMM.プラネッツ Art by teamLabレポート

裸足なのがいいんです。なんか、いろんな意味で吹っ切れる。アートだ、って構えていた、どこか偉そうにしてた自分をぶっ壊してくれて、一緒に行った人ともなぜか何十センチも距離が近くなったような気がしたり、それどころか、たまたま会場で居合わせた人とも仲良くなれたような。 そんな体験ができるのが、お台場で開催中の『DMM.プラネット Art by teamLab』です。チームラボといえば、いまや押しも押されもしない、メディア・アート/デジタル・アートを得意とする制作集団。一昨年〜昨年、日本科学未来館で行われた企画展「チームラボ 踊る!アート展と、学ぶ!未来の遊園地」では100万人を超える動員を実現したのは記憶に新しいところです。 そのチームラボのデジタルアート作品が、約3,000㎡もの展示空間内に展開され、その迷路のように構成された作品を歩き回りながら鑑賞、いや、体験、いやいや、ここまでくると冒険するわけです。まさに「アートの冒険」なんです。

ここからアートの冒険がはじまります! DMM.プラネッツ Art by teamLab
ここからアートの冒険がはじまります!
  会場に入るとまず最初にやらなければならないのが、靴を脱いで、靴下も脱ぐことです。そんなアート、いままで体験したことありますか? 靴を脱ぐところまでは結構、ありましたが、さすがに靴下もとは…ねぇ。この初っ端で靴下を脱がされるのは、まさにこちらの先入観を思いっきり取っ払ってくれて、それがそのまま、これからなにがおこるんだろう?という期待感へと変換されます。 荷物をロッカーにしまい、渡された防水パッケージにスマホをしまい、パンツの人は膝辺りまで裾を捲り上げます。女性はスカートだから、まくりあげなくていい、と安心してはいけません。理由は後でわかりますが、ぜひショートパンツで来てくださいね。
荷物はロッカーへ。特に濡れちゃ困るものはぜひしまっていきましょう。 DMM.プラネッツ Art by teamLab
荷物はロッカーへ。特に濡れちゃ困るものはぜひしまっていきましょう。
 
最初に足首までのプール。言ってみれば昔あったプールの消毒槽みたいなもの? DMM.プラネッツ Art by teamLab
最初に足首までのプール。言ってみれば昔あったプールの消毒槽みたいなもの?
 
「やわらかいブラックホール」。これも作品なのです。 DMM.プラネッツ Art by teamLab
「やわらかいブラックホール」。これも作品なのです。
  さて、なんか身ぐるみ剥がされたような状態で、最初の暗い通路に入るといきなり、足首まで浸かる冷たい水の洗礼が待っています。次に待っているのが、最初の作品「やわらかいブラックホール」です。これはもう説明不要、行って体験してもらった方がいいです。ただし、極端に体力に自身のない方は要注意です。僕は…なんとか脱出できました。 さらに暗い通路を、妙にフニャフニャする床にいつもと違った感触を足の裏に感じながら行くと、昨年、銀座のPOLA MUSEUM ANNEXで公開されたクリスタルユニバースの最新バージョン「Wander through the Crystal Universe」が待っています。 LEDの光の点で描くデジタル点描が、銀座とは広さも高さも、数倍の規模で展開されており、さらに床はピカピカに磨き上げられた鏡面になっており、上下の感覚も奪われながら、まさに光の迷路の中を浮遊しているかのような体験ができます。スマホでクリスタルユニバースを構成するエレメントを選び、出現させる、インタラクションで作品をともに創りだすことができます。
「Wander through the Crystal Universe」遠近感も上下も、なにもかもわけがわからなくなります。
「Wander through the Crystal Universe」遠近感も上下も、なにもかもわけがわからなくなります。
 
「Wander through the Crystal Universe 」 DMM.プラネッツ Art by teamLab
「Wander through the Crystal Universe」
 
「Wander through the Crystal Universe」 DMM.プラネッツ Art by teamLab
「Wander through the Crystal Universe」
  さらに暗い通路を迷いながら進むと、また冷たい水の通路に行きあたります。そのまま進んでいくと、今度は徐々に深さを増していき、ふくらはぎぐらいまで水がきたところまで来ると、目の前に色とりどりの鯉が泳ぐ、水で満たされた広い空間へ出ます。水面に投影された鯉は足に当たると、パッと花びらへと変化し、水面に広がります。インタラクティブドローイングの「Infinity」です。 その光景はまさにモネの「睡蓮」のようです。床面に投影された映像が人の動きに合わせて変化するインタラクティブ・アートはチームラボに関わらず、よく見られる手法ですが、これを水面で行ってしまうという発想が度肝を抜きました。そして、楽しい、飽きない。いつまでも、この光の池の中にいたいような、そんな気持ちにさせられます。
「Infinity」なぜか女子はみなさんこうして足にプロジェクションを投影したがります。 DMM.プラネッツ Art by teamLab
「Infinity」なぜか女子はみなさんこうして足にプロジェクションを投影したがります。
 
「Infinity」 DMM.プラネッツ Art by teamLab
「Infinity」
 
この作品を見つけられたらラッキーです。 DMM.プラネッツ Art by teamLab
この作品を見つけられたらラッキーです。
  後ろ髪を引かれる思いで最後の作品に向かいます。また暗い通路を進み辿り着いた空間が、プラネタリウムのようなドーム型の空間に花々が時々刻々と咲き乱れて消えていく作品「Floating in the Falling Universe of Flowers」です。この空間は、床面が鏡面となっており、咲いては枯れ、また咲き乱れる、花の宇宙に放り込まれたような、不思議な浮遊感覚にとらわれます。床に置かれたビーズソファで寝転ぶと、もう起き上がれません。花の宇宙に身を委ね、時の過ぎるのも忘れてしまいます。
「Floating in the Falling Universe of Flowers」まさに花の宇宙です。DMM.プラネッツ Art by teamLab
「Floating in the Falling Universe of Flowers」まさに花の宇宙です。
 
「Floating in the Falling Universe of Flowers」DMM.プラネッツ Art by teamLab
「Floating in the Falling Universe of Flowers」
  書いていて思うのですが、実際の体験にはどんなに書いても追いつかない。来て、体験してもらわないと、この良さはわかりません。これまでチームラボの作品を数多く見ている方も、チームラボでしょ、と思ってはいけません。まさに僕がそうだったのですが、とにかく百聞は一見にしかず。 この夏、美術館でも企画展でも素晴らしい展示はいっぱいあって、ぜひそちらにも足を運んでいただきたいのですが、お子さん連れ、彼氏彼女との距離を縮めたい、という方はぜひ行ってみてください。ヒトナツの思い出になること、請け負います。ちょーオススメです。 【開催概要】 DMM.プラネッツ Art by teamLab 会期:2016年7月16日(土)〜8月31日(水) 会場:お台場・青海周辺エリア(「お台場みんなの夢大陸2016」会場内) 時間:10:00〜18:00(7月16日〜7月28日) 10:00〜22:00(7月29日〜8月31日) ※開催時間は変更になる場合があります 料金:1DAYパスポート 一般2,000円/小中学生1,300円 プライオリティチケット 一般1,500円/小中学生700円 ※混雑を気にせず、優先的に入場できます。 お台場みんなの夢大陸オフィシャルサイト http://www.odaiba.com

チバヒデトシ

アート、デザイン、エンタテインメントとテクノロジを取材するジャーナリスト。美術館研究家。個人メディア「tokyoart」「アートな日常、エンタメな毎日」を運営しつつ、「ライフハッカー」をはじめ、さまざまなメディアに寄稿。アート系、テクノロジ系のプロジェクトやイベントなどを提案・プロデュース。デジタルハリウッド大学大学院客員教授(2011年4月〜2016年3月)。仙台出身。1962年生まれ。