ARTLOGUE 編集部 ARTLOGUE 編集部 更新日: 2019.03.18
写真
口コミ(0件)
概要
日本の古美術は、西洋美術と比べて敷居が高いうえ地味で分かりにくい、と思われている方も多いのではないでしょうか。これらの声に応えて、根津美術館では2016年に「はじめての古美術鑑賞 ― 絵画の技法と表現 ―」を開催し、好評を得ました。今回はシリーズの4回目として、近世以前の日本絵画の「テーマ」を知るための展示を企画いたしました。 日本での本格的な絵画制作の黎明期である飛鳥・奈良時代(7~8世紀)の遺品は少なく、わずかな例外を除くとそのほとんどが仏教関係の作例となっています。この状況は平安時代に入っても統きますが、平安時代後1切(11世紀)以降、王朝文学が盛んになると、多くの物語絵巻が描かれて隆盛を迎えます。その後、鎌倉時代後期(13世紀)になると、禅の興隆とともに、中国からもたらされた禅宗関係の人物画などが多数描かれるようになり、やがて室内を飾る扉風や襖にも中国の故事などが採用されることが一般的になりました。 今回は、日本における絵画のテーマの変遷をたどりながら、水墨画の作例を中心に、様々な絵画の主題をご紹介いたします。なかには一目見ただけでは分かりにくいものもありますが、この展覧会でその意味を知ることで、より深い作品理解へと繋がれば幸いです。
写真
口コミ(0)
人気ランキング 展覧会(全国)
あなたのデスクトップにアートのインスピレーションを
ARTS WALLは、常にアートからの知的な刺激を受けたい方や、最新のアートに接したい方に、ARTLOGUEのコラムや、美術館やギャラリーで今まさに開催中の展覧会から厳選したアート作品を毎日、壁紙として届けます。 壁紙は、アプリ経由で自動で更新。