ARTLOGUE 編集部 ARTLOGUE 編集部 更新日: 2019.03.05
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概要
茶入とは、抹茶を入れる陶器製の壺で、中国からもたらされた唐物茶入と国内で生産された和物茶入があり、和物茶入は圧倒的に瀬戸・美濃窯で生産された瀬戸茶入で占められています。最初の茶入は、13世紀末の窖窯期の小壺と考えられていますが、当初から茶入の用途をもつものとして造られたものであるかは不明です。窖窯期(14~15世紀代)の茶入は、丸壺・肩衝・擂座・大海の四種で、大窯期(15世紀末)になると、新しい器種として芋子・内海・文琳などがつくられるようになり、連房式登窯(17世紀以降)が導入されると大量生産の時代に入り、胴部に箆目や三角形に歪みをもたせた織部茶入がつくられるようになります。本展覧会では、生産地の観点から考古学的な調査結果を基にして大窯期に入る戦国期から桃山期につくられた茶入の編年的変遷過程を紹介します。
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