「Hibino on side off side 日比野克彦」 展 CURATORS TV

「Hibino on side off side 日比野克彦」 展 CURATORS TV

「Hibino on side off side 日比野克彦」 展のギャラリートーク

スピーカー

仲野泰生

会場

川崎市岡本太郎美術館

会期

2013年7月20日~10月6日

展示について

 絵画、彫刻だけでなく様々なジャンルを超えて活動した岡本太郎。岡本は1951年東京国立博物館で「縄文土器」と出会い、翌年美術雑誌『みづゑ』に「四次元との対話─縄文土器論」を発表しました。岡本はこれまでの「美術」という枠にとらわれず「縄文の美」を最初に発見したアーティストといえるのではないでしょうか。岡本が生まれたのは、川崎市の中央に位置する高津。縄文土器が作られた時代、川崎は半分あまりが海の中でした。時を経て海岸線は徐々に後退し、また臨海部は幾度も埋め立てられ、川崎は海へと延びて発展していきました。工都とも呼ばれた川崎は、海・水際との関わりが深い都市であるといえるでしょう。この展覧会では、岡本太郎のジャンルや枠を超えた力、多面性を継承しているアーティストの一人である日比野克彦の様々な活動・ジャンルでの代表作を紹介するだけでなく、川崎と海の関わりをテーマに公開制作を行い、この作品を中心として展示空間が構成されます。海・水際との関わりが深い「川崎」という都市の歴史を、縄文時代の土器や日比野の作品で表現の根源を問う実験的な展覧会です。

アーティストについて

日比野克彦(ひびの・かつひこ)アーティスト1958年岐阜市生まれ。東京藝術大学大学院修了。大学在学中にダンボール作品で注目を浴び、国内外で個展・グループ展を多数開催する他、パブリックアート・舞台美術など、多岐にわたる分野で活動中。近年は各地で一般参加者とその地域の特性を生かしたワークショップを多く行っている。1982年第3回日本グラフィック展大賞1983年第30回ADC賞最高賞1986年シドニー・ビエンナーレに出品1995年ヴェネチア・ビエンナーレに出品2005年水戸芸術館現代美術センター(HIBINO EXPO)2007年金沢21世紀美術館(「ホーム→アンド←アウェー」方式)、霧島アートの森(日々の旅に出る。)、熊本市現代美術館(HIGO BY・HIBINO)で個展を開催し好評を博した。2008年金沢21世紀美術館で(「ホーム→アンド←アウェー」方式meets NODA[But-a-I])では美術館と劇場を行き来する実験的な試みを仕掛けた。2009年東京芸術劇場で[But-a-I]を移設しパフォーマンスのプログラムを展開。「開国博Y150」(横浜)にて「横浜FUNEプロジェクト」、鹿児島・種子島にて皆既日食に合わせ、「時の芸術祭」を監修。水と土の芸術祭(新潟市)水都大阪2009に参加。2010年サッカーW杯の会場・南アフリカへたくさんの人と作り上げたMATCH FLAGを届け、スタジアムでムーブメントを起こした。(財)日本サッカー協会理事就任。瀬戸内国際芸術祭では、瀬戸内の海底に焦点をあてたプロジェクトを長い期間をかけて展開する予定。3331Arts Chiyodaにて個展「ひとはなぜ絵を描くのか」開催。2011年震災後に東日本大震災復興支援活動「HEART MARK VIEWING」を立ち上げ、大きな被害を受けた人びとがものを作る喜びを取り戻すきっかけを作り、人と人を繋ぐことを試みる。9年目を迎える「明後日朝顔プロジェクト」など、精力的に全国を駆け回っては、受取り手の感受する力に焦点を当て、様々な地域の参加者と共同制作を行いながら社会で芸術が機能する仕組みを創出する。現在東京芸術大学先端芸術表現科教授。作品集・著書に『HIBINO』『HIBINO2』『海の向こうに何がある』『100の指令』『日常非常日(ピジョッピジョッピ)』(朝日出版社)、『えのほん』(三起商行/ミキハウス)、『KATSUHIKO HIBINO』(小学館)、『8万文字の絵 -表現することについて-』(PHP新書)、『HIBINO LINE』(玄光社)、 『ひ ESSEY OF KATSUHIKO HIBINO』(淡交社)など。 近著として『Yesterday Today Tomorrow』(リトルモア)、 『HIBINO EXPO 2005 日比野克彦の一人万博 記録集 』(水戸芸術館現代美術センター)、『FUNE』(西日本新聞社)、 『HIBINO DNA AND・・・「日比野克彦応答せよ!!」』(岐阜県美術館)、 『日比野克彦展「日々の旅に出る。」(鹿児島県霧島アートの森)、『あしたの君へ』(新潟日報)、『日比野克彦アートプロジェクト「ホーム→アンド←アウェー」方式 記録集』、『日比野克彦アートプロジェクト「ホーム→アンド←アウェー」方式meets NODA[But-a-I]記録集』(金沢21世紀美術館)などがある。

スピーカーについて

仲野泰生(なかの・やすお)・大分生まれ・横浜国立大学大学院美術教育専攻修了1986年・岡本太郎美術館準備室1995年を経て・岡本太郎美術館1999年~・主な展覧会「開館記念 多面体・岡本太郎展」1999年「岡本太郎と縄文展」2001年「クロスカウンター 小沢剛×中山ダイスケ展」2001年他・主な著作「ミュージアムと生涯学習」(武蔵野美術大学出版共著)「美術鑑賞宣言」(日本文教出版共著)

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