ARTLOGUE 編集部 ARTLOGUE 編集部 更新日: 2018.11.21
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概要
村上友晴(1938- )は、目黒区在住の日本を代表する現代作家、独自の世界を貫くその姿勢から生まれた静謐な絵画に対して、昨今国際的評価がさらに高まっています。
目黒区美術館は、村上のこれまでの制作の中で、要ともいえる作品を所蔵しています。初期の版画集 《PSALM I》 (1979年)、村上を代表する黒の絵画《無題》(1980・1981 ・1982年)、《無題》(1985・1986・1987年)、紙に赤と黒の石版による《東大寺修二会》(1990年)、白い紙にドライポイントとニードルによる《十字架への道》(2001 年)。本展では、同館所蔵の作品を中心に構成しながら村上作品の世界に触れていきます。
生きるために描く、呼吸をすることと描くことが同じことのように、村上は画面に向かいます。その、静謐で凛とした画面を凝視すると、描き続ける行為として画面に刻まれた気の遠くなるほどの長い時間が、絵具のマチエールの間に折りたたまれていることが見えてきます。作品に向き合う村上の、祈りにもたとえられる深い精神世界を紹介していきます。
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